2018年2月3日土曜日

エスペランサ・フェルナンデス「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」

エスペランサ・フェルナンデスの「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」は、
1月31日クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校内の劇場で。

スペイン各地のペーニャで、ゲストを迎えて公演してきたものを編集して新譜として発売するというこの企画、アルカンヘルの「タブラオ」にインスパイアされたものかもしれない。アルメリアでトマティート、バダローナでミゲル・ポベーダ、ベレスマラガでアルカンヘル、レペでロシオ・マルケス、とゲスト陣も豪華。そしてここ、彼女のルーツ、トリアーナで最終回。ゲストはホセ・バレンシアとアナ・モラーレス。

ここの学校で教えていたこともあるエスペランサ。

アナ・モラーレスが白いバタ・デ・コーラで完璧な形をつなげていって踊る開幕。ペテネーラ。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren
2014年のビエナル、アルカサルの舞台で見せた舞台を思い起こさせる。舞台はずっと小さいが、それすら感じさせないくらい、見事な舞い。また舞台と客席が近いだけに踊り手の、腕の筋肉の動きまでしっかり見える。二の腕の緊張感が素晴らしい。
その彼女を引き立てるように、舞台の後ろに立って歌うエスペランサ。

シギリージャ、トリアーナのソレアからカーニャ、アレグリアス、マリアーナ、ブレリア…幅広いレパートリーで歌い上げる、よく伸びる声。その音程の良さ、感覚の良さ。
現在、最も人気のあるカンタオーラの一人というのもうなづける。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren
それを支えるミゲル・アンヘル・コルテスのギターも素晴らしく、素敵なリサイタルとなった。ぐっと痩せて男前になったゲストのホセ・バレンシアも熱唱。
忘れがたい夜となった。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren

 写真協力/クリスティーナ・ヘーレン財団 http://www.flamencoheeren.com





0 件のコメント:

コメントを投稿