セビージャ郊外の村、アラアルで開催された
全部のプログラムをみることはできなかったが
週末はこの、人口2万人弱の村で
フラメンコを楽しんだ。
木曜日20時過ぎからは
フラメンコにおける女性ミュージアム内のホールで
映画「モレンテ。ピカソの床屋」
この3月にマラガの映画祭で初めて上映されたこの映画、
去年の今頃、ピカソの床屋として知られるアリアスの生まれ故郷、
マドリード県ブイトラゴ・デ・ロソジャでの公演や
バルセロナ、リセウ劇場での公演、
練習風景などを追ったドキュメンタリー。
入院のその週に撮影された
ゲルニカの前でのエンリケなど
素晴らしい映像が満載。
モレンテと会った人なら誰もが
そこにエンリケがいる
と思う、そんな映画。
その後、この村出身で
現在、セビージャのタブラオ、
パラシオ・アンダルースで踊っているエンリケ・ラミレスの公演。
翌17日は
マティルデ・コラルへのベルデ・テ・キエロ・ベルデ賞の授賞式
それに引き続き、
マティルデの書いた
エスクエラ・セビージャについての文を
女優、アナ・フェルナンデスが朗読
公演はペパ・モンテスとリカルド・ミーニョのグループ
ペドロ・リカルド・ミーニョのピアノは
抜群にキレのいいブレリア、
セグンド・ファルコンとのマラゲーニャ、ファンダンゴス
深紅のバタ・デ・コーラによるカーニャ
そしてバイラオール二人を従えてのアレグリアス
ペパの踊りは
マティルデが築き上げた
エスクエラ・セビジャーナ、
セビージャ派を見事に受け継ぎ、
優美な女性らしさが特徴。
その腕の動きの、かたちの美しさ。
激しくサパテアードをうっていても
決して失わない品格。
「フラメンコはその人が内にもっているものが出る」
とペパ。
「だからいろんなフラメンコがあって
それぞれに美しく、楽しいの」
いやあ久しぶりに本物を堪能させて頂きました。
翌土曜日はこのアラアルのフェスティバルで
フラメンコの歌い手として
アンダルシアのデビューを飾ったピティンゴの公演が予定されていたが、
喉を痛め中止で残念。
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