2018年8月24日金曜日

フィエスタ・デ・ラ・ブレリア初日「エル・リオ・デ・ラ・ブレリア」



ブレリアのふるさと、ヘレス。
その中でもメッカ中のメッカと言えるのがサンティアゴ街。
そこから流れ出たブレリアの川、というイメージでの公演。
ナバヒータ・プラテアというデュオで活躍したクーロ・カラスコが音楽監督を務め、ディエゴ・カラスコが狂言回し。





亡きモライートやディエゴ・カラスコのファルセータが沢山あって、それだけでちょっとうるっとくる。

公演はマドリード在住で舞踊伴唱で活躍するフアニャーレス(実はクーロと兄弟)と子供達のブレリアに始まり、



カンテもたっぷり。若手レマチェ、マロコだけでなく
レブリーハのホセ・バレンシアも。
レブリーハとヘレスはセビージャ県とカディス県で一見遠いように思えるけど、昔、畑で働く人たちはレブリーハからの人とヘレスからの人が一緒になることも多く、実は親戚関係、というのも多いそうであります。


個人的にはホセリート・ソトとアントニオ、アグヘータ・チーコ(ドローレスの息子)の二人の場面もよかったなあ。ホセリートがケタマでやっていた流れを引き継いでいる感じで、素敵でした。



踊りも今、乗りに乗ってるヘマ・モネオがテンペラメントで魅せました。

女性3人で歌い、ヘマが踊りまくる。ちょっと長いか。

個人的にはレラ・ソトが好き。声がいい。



作品としては長いし、整理されていないし、いろいろ突っ込みどころもあるけれど、

トマシートのユーモアたっぷり、溢れるコンパスでのアルテ!

フアン・グランデの柔らかいブレリア。
 息子マロコの歌で踊るボーのヘレスらしさ
 ペリキンの孫の軽妙な一振り、などなど

最後のブレリアがとにかく凄くて、楽しくて、それまでのことなんて何でもいい、ってくらいでございました。
子供もきちんと歌聞いて反応して、歌も踊り見て反応して、この会話、最高。
世界遺産だな、ここの、このブレリアは。




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