その中でもメッカ中のメッカと言えるのがサンティアゴ街。
そこから流れ出たブレリアの川、というイメージでの公演。
ナバヒータ・プラテアというデュオで活躍したクーロ・カラスコが音楽監督を務め、ディエゴ・カラスコが狂言回し。
亡きモライートやディエゴ・カラスコのファルセータが沢山あって、それだけでちょっとうるっとくる。
公演はマドリード在住で舞踊伴唱で活躍するフアニャーレス(実はクーロと兄弟)と子供達のブレリアに始まり、
カンテもたっぷり。若手レマチェ、マロコだけでなく
レブリーハのホセ・バレンシアも。
レブリーハとヘレスはセビージャ県とカディス県で一見遠いように思えるけど、昔、畑で働く人たちはレブリーハからの人とヘレスからの人が一緒になることも多く、実は親戚関係、というのも多いそうであります。
個人的にはホセリート・ソトとアントニオ、アグヘータ・チーコ(ドローレスの息子)の二人の場面もよかったなあ。ホセリートがケタマでやっていた流れを引き継いでいる感じで、素敵でした。
踊りも今、乗りに乗ってるヘマ・モネオがテンペラメントで魅せました。
女性3人で歌い、ヘマが踊りまくる。ちょっと長いか。
個人的にはレラ・ソトが好き。声がいい。
作品としては長いし、整理されていないし、いろいろ突っ込みどころもあるけれど、
トマシートのユーモアたっぷり、溢れるコンパスでのアルテ!
フアン・グランデの柔らかいブレリア。
息子マロコの歌で踊るボーのヘレスらしさ
ペリキンの孫の軽妙な一振り、などなど
最後のブレリアがとにかく凄くて、楽しくて、それまでのことなんて何でもいい、ってくらいでございました。
子供もきちんと歌聞いて反応して、歌も踊り見て反応して、この会話、最高。
世界遺産だな、ここの、このブレリアは。
0 件のコメント:
コメントを投稿