2018年9月24日月曜日

ディエゴ・デル・モラオ、アントニオ・レイ「ギタリスタス・デ・ヘレス」

モライート・チーコの長男、バリバリヘレスのディエゴ・デル・モラオと
マドリード生まれだが親がヘレス出身で今はヘレス在住、子供の名付け親にディエゴになってもらったというアントニオ・レイ(当日のプログラムではヘレス出身となっていたけど、他の資料はぜーんぶマドリード生まれってなっているんですけど?)

歌伴奏の名手ディエゴとヌエボ・バレエ・エスパニョールなど舞踊伴奏で頭角を現したが、ソロ志向の強いアントニオ。すでにソロアルバムは1枚と3枚出してるし、と期待したのだが。

最初はディエゴ。
タラント?からのブレリア、シギリージャ、ワルツ、父に捧げたブレリア。
Bienal Oscar Romero
最初のブレリアが自然な感じのコンパスの回り方でぞくっとした。
フアン・グランデ、フアン・ディエゴ・バレンシアのパルマ、アネのパーカッションも、さすがサンティアゴのノリ。

一方アントニオはタランタ、アレグリア、ファルーカ、ブレリア、ボレロ。
Bienal Oscar Romero

超絶技術でパルマもなしに弾いていき、ピカードやトレモロを始め、力強さもテクニックは本当にすごいんだけど、映画音楽のような甘いメロディや、表情とか狙っている感じのわざとらしさが鼻につく。
いや、本人そんな気はさらさらなくて、それが彼の自然なのかもなのだけど。
なんか嘘に見えちゃうんだよな。
すごすぎるからか? 
でも唐突な止まり方とか、あ、これがパルマつけない理由?とか思っちゃう。
なんかね、コンパスが自分勝手で自然じゃない感じなの。
技術はよくても曲としてのまとまりもイマイチだし、
あ、これは良き演奏家としてだけではなく、作曲家の才能も要求されちゃうフラメンコ・ギタリストゆえの悲劇だけどね。
観客は総立ちでございましたが。

最後に二人で弾いて、約2時間にわたるコンサート終了。
疲れ果てました。
Bienal Oscar Romero

体調悪くていくことが出来なかったけど、セントラル劇場では23時からレオノール・レアル。ギターとパーカッションのみの伴奏らしく、見に行きたかったんだけどね。

Bienal Oscar Romero



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