2018年9月13日木曜日

カルメン・リナーレス「ロマンセス・エントレ・オリエンテ・イ・オクシデンテ」、レブリーハ「ルナ・ヌエバ」


Bienal Oscar Romero
アルカサル三日目、最終日はカルメン・リナーレスの「東と西の間のロマンセ」
いやね、カルメンがメインだと思っていたんですよ。
でも蓋を開けてみれば古楽の楽団アカデミア・ピアチェレを率いるビオラ・ダ・ガンバのファミ・アルカイが中心で、なーんとも眠たいコンサートでございました。
今年のアルカサルは個人的に全滅。

クラシックのソプラノ歌手、ブリュッセル生まれのチュニジア人歌手でダンサーで女優問う人、そしてカルメンと、3人の女性歌手が競演。
Bienal Oscar Romero

Bienal Oscar Romero

最初にちょこっとロマンセがあって、ダニ・デ・モロンのギターで始まるシギリージャやダニのギターソロのファルーカ、最後の方のティエントくらいだけしかフラメンコはない。ソプラノもそれほど上手でもなく、アラブ歌手も、先日セビージャで見たモロッコ人歌手の方がずっとうまいよなあ、という感じ。なので退屈になって眠くなってしまったようだ。古楽の知識があったらもっと楽しめたのかなあ。

で、終演後駆け足でオテル・トリアーナへ。
Bienal Oscar Romero
集合住宅の中庭の特設舞台はビエナル恒例。
イネス・バカンとレブリーハの面々。
舞台にずらっと並んだところはなかなか壮観。

Bienal Oscar Romero
レブリーハのコンパスはどっしりしている。
同じブレリアでもセビージャやヘレスみたいなエネルギッシュな感じや緊張感がなく、ゆったりと回している感じ。くつろいだ感じ。
舞台の上でもすごくナチュラルな、構えたところがない感じなのだ。
大きな舞台の上にはあまり上がらない、セミプロが多いのだとも思うのだが、気負ったところもなく、自然にゆったりとしたコンパスに身を委ねている、という感じ。
田舎のフィエスタに居合わせたような感じなのだ。

御大、イネス・バカンのシギリージャが秀逸。

なんかやっと、普通のフラメンコを見ることができた、という感じ。

日本でもおなじみのハビエル・エレディアもそんなコンパスの中でゆったり優雅に踊ったのでありました。
Bienal Oscar Romero








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