2014年9月29日月曜日

セグンド、パコ・ハラーナ、リケーニ、マノロ・フランコ、カナーレス「...イ・セビージャ」

パコにオマージュ、にもかかわらず
ギター公演が非常に少ない今回のビエナル。
だがついに珠玉のようなトーケにめぐりあえた。

セビージャのアーティストを集めた「...イ・セビージャ」
伝説の天才ラファエル・リケーニのソレアに始まり
カンテ伴奏の名手マノロ・フランコの美しいグアヒーラ、
エバ・ジェルバブエナ舞踊団のパコ・ハラーナはブレリアの最後に
パコ・デ・ルシア「シルヤブ」をはさむというオマージュも。
ギターの部の最後に弾いたのはアマルグーラ。
聖週間の行列の行進曲を
フラメンコギターの為にアレンジしたもので
これがまあ、本当に本当に美しかったのであります。
Bienal A. Acedo
ビデオがアップされたのでぜひご覧下さい。

カンテの部はセグンド・ファルコンが
トナを歌い登場し
マノロ・フランコ伴奏でシギリージャ、
パコ・ハラーナ伴奏でトリアーナのソレア
リケーニ伴奏でマラゲーニャ、
ファンダンゴは三人が一節ずつ伴奏。
なんという豪華なギター。

バイレの部はアントニオ・カナーレス
シギリージャではじめ
踵にライトを仕込んだ靴と袖口のあたりに赤のフリンジのついた衣装でタンゴ。
歌はプラテアオとインマ・カルボネラ、クリスティナ・サンチェスの女性コーラス
最後はセグンドが歌ってソレア。
それをずっと伴奏する3人。
舞踊伴奏ではやはりパコが誰よりも早く反応する。さすが。
Bienal Antonio Acedo
 カナーレスの力強いサパテアード、カリスマ。
でも今日の主役は前に出る歌い手や踊り手ではなく
一歩下がって控えている3人。

ギターというとモラオやパリージャのヘレス、
アビチュエラ一族のグラナダ、
ビセンテ・アミーゴのコルドバなどにくらべ
誰もあまり口にすることがなかったセビージャだが
こんなにすごい宝が眠っていたのであります。
ニーニョ・リカルドの伝統を受け継ぐ
今やベテランとなったギタリストたち。

次回のビエナルではセビージャのギターに重心をおいて
今日の3人+αでぜひ公演してほしい。

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