ビエナル2014もいよいよ開幕。
8時半開演の公演の終演は12時半。
休憩をはさんでいるとはいえ堂々3時間超の長丁場。
エンリケの三人のこども、
エストレージャ、ソレア、ホセ・エンリケをはじめ
カルメン・リナーレス、エル・ペレ、フアン・ホセ・アマドール、
アルカンヘル、トマス・デ・ペラーテ、
イスラエル・ガルバンとハビエル・ラトーレ、
アルフレド・ラゴス、ダニ・デ・モロン、
をはじめ、
ピアノのパブロ・スアレス、
イスラエル・ガルバンとたびたび共演している現代音楽のプロジェクト・ロルカや
映画「ブランカニエベス」で主題歌を歌ったシルビア・ペレス・クルスまで
出演者も大勢。
エンリケが歌った曲が中心で
エンリケの姿が重なる。
ちょっと首を傾げて斜め上をみて歌うエンリケ。
ギタリストに微笑むエンリケ。
いろんなことを思い出した。
あれはいつのビエナルだったろう。
この同じマエストランサ劇場で彼が歌う日、
客席にたくさんのギタリストがかけつけたこと。
映画「フラメンコ」撮影の時、あのシギリージャにびっくりして
パコ・デ・ルシアとそのグループに一生懸命説明したこと。
実はそのシギリージャを94年のビエナルですでにきいていたこと。
(そのときはシギリージャだときづいてなかった)
グラナダで観たエンリケとマリオ・マジャとマノロ・サンルーカルの三人の舞台。
ビエナルでのエストレージャの舞台を並んで一緒にみたこと。
ラ・ウニオンで彼の前でリケーニとセビジャーナスを踊ったこと。
ギターも歌もパルマもなく、
エンリケがアルバム「オメガ」でやったように
口でリズムをとる、イスラエルのソロ。
ギター2台でのマラゲーニャ。
カルメンとソレアのレジェンダ・デル・ティエンポ。
と、1部でもいい場面があったが、
2部がよかった。
かつて「オメガ」の舞台で共演したラトーレの風格のあるタラント。
そのラトーレがアンダルシア舞踊団に振り付けた
「ファンタシア・デ・カンテ・ホンド」を歌い上げるアルカンヘル。
エンリケの影響をよくいわれる彼だが、
彼らしい突き抜けるようなのびやかさで、みごとに自分のものにしている。
それを伴奏するのはオーケストラではなくプロジェクト・ロルカ。
映画「フラメンコ」のシギリージャを
エストレージャが歌い、イスラエルが踊った。
そのすばらしさ。
アルカンヘルとペレのファンダンゴ合戦。
シルビアの「ペケーニョ・バルス・ビエネス」から始まるメドレーは
エンリケの曲に新しい命を与えた。
そして最後のロンダ・デ・トナ。
全員が輪になって次々に歌い上げる。
聖週間の行進曲「アマルグラ」が何度も登場するのは
追悼の象徴なのだろうか。
たしかに長過ぎる。
でもエンリケのたしかな遺産をかいまみることができた、
いいガラだったと思う。
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