ロペ・デ・ベガ劇場デマイテ・マルティンのリサイタル
タイトルを直訳すると
「カンテの死人たちに」
とちょっとアグレッシブ
故人たちの遺産をうたいついでいきます。
最初はニーニャ・デ・ラ・プエブラの「カンパニジェーロス」
マイテの繊細な声によくにあいます。
「今、心臓がのどのところまであがってきています。
あるべき場所に落ち着くといいのだけど」
と緊張していると語るマイテ。
次の曲紹介までとちる。
2曲目はカルメン・アマジャが歌ったサンブラ「ラ・タナ」
といっても歌はそうでも歌い方をまねすることはまったくなく
彼女流のうたいかた
あるときメキシコのバーで流れてきた曲が
地元のポピュラーソングペテネラだったと語り
「メキシコとアンダルシアの」ペテネラを。
ティエント・タンゴには
パストーラ、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスやレポンパなど
様々なアルティスタが登場する。
彼女が敬愛するペペ・マルチェーナのグアヒーラ「ミ・ムラタ」
彼女が敬愛するペペ・マルチェーナのグアヒーラ「ミ・ムラタ」
ブレリアはカンシオンのメドレーのようで
フェルナンダ、ベルナルダが歌ったカルメン・アマジャへのオマージュや
(オリジナルはラファエル・ファリーナ)
「ロマンセ・デ・ラ・レイナ・メルセデス」など。
続く
リビアーナ、セラーナ、バンベーラ、ファンダンゴ・デ・フラスキート・ジェルバブエナ
がこの夜で最も熱い拍手をうけていた。
ファンダンゴ・デ・ウエルバ、
フラメンコではなくアルゼンチンのフォルクローレ歌手ユパンキの
「ミロンガ・デ・ソリタリオ」
そして最後はマヌエル・パレハ・オブレゴンのセビジャーナス.
映画「セビジャーナス」でマティルデ・コラルに
ピアノの弾き語りで 歌ったのがマヌエル・パレハ・オブレゴン。
あの映画で1番目と3番目に歌ったセビジャーナス+2つ。
これもセビージャの人なら最後のきめとかはっきり出すと思うのだけど
ボレロ風というか流すように歌うのが面白い。
フアン・ラモン・カロとホセ・ルイス・モントンのギターも
ひたすら甘く、繊細にマイテの声を縁取っていく。
メランコリックで物悲しく美しいコンサート。
力強さやひねり、野性などを望む人にはむかないけれど
ジャズボーカルやボレロ(ラテン・バラード) みたいな
こんなフラメンコ公演もあっていいのでは。
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