2014年9月26日金曜日

エストレージャ・モレンテ「フラメンコ・シンフォニコ」

エストレージャ・モレンテとセビージャ交響楽団の競演はマエストランサ劇場で。
この公演はオーケストラ公演の定期会員公演の第一回でもあり
 観客も定期会員が多く、いつものビエナル公演とは違うおもむき。

プログラムは
ペペ・アビチュエラ伴奏のフラメンコ
休憩
オーケストラによるトゥリーナ「ダンサス・ファンタスティカス」
オーケストラ伴奏でエストレージャが歌う「7つのスペイン歌謡」
休憩
オーケストラによるロベルト・ジェラール作曲フラメンコ風ディヴェルティスマン「 アレグリアス」
オーケストラでエストレージャが歌うファリャ「恋は魔術師」
と盛りだくさん。
20時半開演で終演は23時半でございました。

トナ・デ・クリスト
ティエント
ソレアレス
シギリージャ
ペペ・アビチュエラの少ない音で雰囲気をだしていく伴奏にのせて
伸びやかな美しい声で歌い上げる。
ところどころに父エンリケの面影が見え隠れする。
 観客が冷たい感じで彼女の通常の公演のような
“のり”がみえないうちに終わってしまったのは残念だが
このあとに控える曲数を考えればしょうがないのだろう。

Bienal. A. Acedo
セビージャ出身の作曲家トゥリーナの作品は
第3楽章のでさびのところが一番よくしられているのでは?
7つの歌謡はアマルゴースのオーケストレーションが?
エストレージャは一曲一曲、抜群の表現力で色彩をあたえていく。
エストレージャの叔父二人がパルマでアントニオ・コロネルがカホンで参加。
指揮者の前に陣取っているのが面白い。

カタルーニャ出身ロベルト・ジェラールの作品は初めて聴いたが
ファリャらスペイン国民楽派につらなるだけあり
なかなか興味深い。
スペイン舞踊の振り付けに似合いそうだ。
「恋は魔術師」
 赤と黒の豪華な衣装に黒いレースのマンティージャをまとって登場したエストレージャ。
カルメン/リナーレス、マイテ・マルティン、ヒネサ・オルテガ、
エスペランサ・フェルナンデスら、多くのカンタオーラたちが挑戦してきた曲。
エストレージャも前にも歌っている。
歌うだけではなく指をならしたり
火祭りの踊りでは客席におりて踊るというサプライズも。
もともとフラメンコ舞踊劇の音楽として発表され
アルヘンティーナとビセンテ・エスクデーロが初演したものだし
面白い試みだろう。

それにしてもエストレージャのゆるぎないカリスマ。
堂々たる風格。すごいアルティスタです。
 

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