エストレージャ・モレンテとセビージャ交響楽団の競演はマエストランサ劇場で。
この公演はオーケストラ公演の定期会員公演の第一回でもあり
観客も定期会員が多く、いつものビエナル公演とは違うおもむき。
プログラムは
ペペ・アビチュエラ伴奏のフラメンコ
休憩
オーケストラによるトゥリーナ「ダンサス・ファンタスティカス」
オーケストラ伴奏でエストレージャが歌う「7つのスペイン歌謡」
休憩
オーケストラによるロベルト・ジェラール作曲フラメンコ風ディヴェルティスマン「 アレグリアス」
オーケストラでエストレージャが歌うファリャ「恋は魔術師」
と盛りだくさん。
20時半開演で終演は23時半でございました。
トナ・デ・クリスト
ティエント
ソレアレス
シギリージャ
ペペ・アビチュエラの少ない音で雰囲気をだしていく伴奏にのせて
伸びやかな美しい声で歌い上げる。
ところどころに父エンリケの面影が見え隠れする。
観客が冷たい感じで彼女の通常の公演のような
“のり”がみえないうちに終わってしまったのは残念だが
このあとに控える曲数を考えればしょうがないのだろう。
Bienal. A. Acedo |
セビージャ出身の作曲家トゥリーナの作品は
第3楽章のでさびのところが一番よくしられているのでは?
7つの歌謡はアマルゴースのオーケストレーションが?
エストレージャは一曲一曲、抜群の表現力で色彩をあたえていく。
エストレージャの叔父二人がパルマでアントニオ・コロネルがカホンで参加。
指揮者の前に陣取っているのが面白い。
カタルーニャ出身ロベルト・ジェラールの作品は初めて聴いたが
ファリャらスペイン国民楽派につらなるだけあり
なかなか興味深い。
スペイン舞踊の振り付けに似合いそうだ。
「恋は魔術師」
赤と黒の豪華な衣装に黒いレースのマンティージャをまとって登場したエストレージャ。
カルメン/リナーレス、マイテ・マルティン、ヒネサ・オルテガ、
エスペランサ・フェルナンデスら、多くのカンタオーラたちが挑戦してきた曲。
エストレージャも前にも歌っている。
歌うだけではなく指をならしたり
火祭りの踊りでは客席におりて踊るというサプライズも。
もともとフラメンコ舞踊劇の音楽として発表され
アルヘンティーナとビセンテ・エスクデーロが初演したものだし
面白い試みだろう。
それにしてもエストレージャのゆるぎないカリスマ。
堂々たる風格。すごいアルティスタです。
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