マエストランサ劇場は豪華なゲストを迎えたペレのリサイタル。
マヌエル・シルベリオとニーニョ・セベ 、
コルドバ出身の二人のギタリストにライトがあたるだけの暗い舞台に
ルビオ・デ・プルーナの声が響くオープニング。
エル・ペレの最初の歌はトナ。
1990年発表のアルバム「ポエタ・デ・エスキナス・ブランダス」収録のタイトル曲だ。
なつかしさでいっぱいになる。
マラゲーニャスはゲスト、ドランテスの伴奏で。
先日のリサイタルの演奏にも感じた透明感のある彼独特の世界が
フラメンコの歌声をみごとにサポートしていく。
シギリージャスはシルベリオの伴奏。
声量をいかして見事に歌い上げる。
ソレアもさまざまなスタイルを自在に歌う。
そしてまたソレア。
今度はゲストのファルキートとの共演でなのだが
ファルキートの踊りのために歌うというより
ファルキートがペレの歌を踊るという感じ。
ファルキートは先日の自身が主役の好演よりもずっと素晴らしい。
より重みがあり、いつもの彼らしい。
回転にしてもコンパス感にしてもきれがあって思わずオレ!とうなってしまう。
先週結婚式をあげたばかりのエンカルナ・アニージョは
花嫁衣装のような白い衣装でペレとともに現れ「エル・アルマ」というカンシオンを。
Foto; Bienal A. Acedo写真はリハーサル時のもの |
のびやかなアレグリアス、
そしてサンブラでは3人目のゲスト、モネータが踊る。
ドランテスのピアノとベルナルド・パリージャのバイオリン、
ペレの歌声、モネータの足取り。
こちらもまた魔法のような瞬間だった。
タンゴでも前述のアルバム収録の「ヒネーテ・デ・ネグラ・カパ」を歌ったりと
過去と今をいったりきたりするようなリサイタル。
バックのホリゾントにはコルドバのメスキータやアラブ文様、
グラナダのアルハンブラ宮殿などの写真がうつしだされていたのも悪くない。
ブレリアではモネータが、ファルキートが、エンカルナが踊る。
アンコールではペレもひとふり。
気持ちのいい、素晴らしいリサイタルでありました。
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