2019年2月23日土曜日

へレスのフェスティバル初日 ホアキン・グリロ『カジェ・デ・ミス・スエニョス』

第23回へレスのフェスティバルが開幕しました。
フラメンコ舞踊とスペイン舞踊の祭典!
世界各国から毎年やってくる人たちもあり、再会を喜び合う人たちであふれるロビーではベネンシアで注がれるシェリーが無料で振る舞われます。まさにお祭り気分。
それも今年の開幕を飾るのはホアキン・グリロというから期待は高まります。

が、うーん、なんというか、かなり残念な結果になってしまいました。
僕の夢通り、というタイトルからして、やりたいことをやります!って感じで、
きっとその通りだったのでしょうが、彼の踊りが好き、彼のフラメンコが好き、な人は肩透かし食らったような気分になったのではないでしょうか。

時計の音で始まる冒頭から子鬼、ドゥエンデみたいなのが台詞を喋り踊る。
でその台詞が聞き取りにくい。マイクつけているので発声の問題かマイクの問題。
後でプログラムを見たらダンサーのフェルナンド・ガランだというので、ふーん。
ダンサーだよね、確か。
配役には舞踊俳優、とあり、へえ、芝居もやるのか、ですけれど、なんというか学芸会感。

操り人形的に白いゴムで手足を縛った操り人形のようなホアキンが

© Javier Fergo / Festival de Jerez”

マイケル・ジャクソンになり、おなじみの振り、スリラー風とかをやる。遊び心といえばそうなのかもだけど、演出などで効果的に見せるとかしないので、ハオ、マイケル・ジャクソンやりました!というだけのものになっているのが残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”

古き良きミュージカル映画のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのようになり(女性の衣装はティファニーで朝食をのオードリー・ヘップバーンで、実際に最初長キセルでタバコ吸うふりとかもする)
© Javier Fergo / Festival de Jerez”

音楽もピアノとギターにドラム/パーカッションで、歌うのがセビジャーナスグループ、マカリネスだし、フラメンコ感、限りなく薄い。残念。で、マカリネスのパルマも変。

アントニオ・ガデスの『ドン・フアンの死』を踊るのは意欲的だとは思う。
でも、これ元ねたわからない人には唐突でしかないのでは? 残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”
マイ・フェルナンデスが少し、カンシオン・ポル・ブレリアで少しフラメンコ感出てくるけれど、白無地マントン振り回す群舞の振りが、男振りで、いやあ、これはないでしょう、的動きが結構あるのが残念。
マイケル・ジャクソン振りの時もそうだけど、群舞が基本、レッスンスタイルなんですね、鏡に向かって全員で同じ振りという。

いい踊り手イコール名振付家ではありません。残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”
パレハで踊っても二人は基本同じ振り。残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”

最後に、ホセ“ミヒータ”が歌ったソレアは、やっと本式のフラメンコだ!ということで、良かったんだけど、グリロは歌御構い無しで足入れてくるのが残念。思い出すのはビエナルでのハビエル・バロン。歌はマルカールして、最後に足入れる、とか、もともと基本だったはずなのに、最近、そういうの、ファルキートとバロンくらいかも? 残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”

 で最後のブレリアも長い!んだけど、女性の衣装がミニスカートで下に白いズロースという、なんだかよくわからない世界。残念。んでまたまた全員で同じ振りをする。残念。
© Javier Fergo / Festival de Jerez”

というわけで大残念大会になってしまったのでありました。

したいことをしました、ということなんだろうけど、父兄でもないのに学芸会見させられてる、みたいな感じ。イメージを形にして、第三者に楽しんでもらうということがいかに大変か。改めて感じたことでした。
初演だから、これから取捨選択してちゃんとした形になっていくのかなあ。うーん。
夢オチだから、整理しなくて支離滅裂でもいいとか? 
うーむ。





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