タコンが取れてもそのまま踊りきったヘスース。
その喝采は終演後に再び沸き起こった。スター誕生?
いやいや、素晴らしいダンサーである。
とにかく身体能力が高い。
超絶技のオンパレード。回転の回数、速度のスペイン記録では?
そしてその技を使ってフラメンコを踊るのが嬉しくてたまらない、という感じ。
そして曲ごとの個性をしっかり踊り分けられるセンス。
すごいなあ。
招待状を渡した二十人ほどの観客を舞台に上げ、後方の席に座らせる。
観客に、次に何を踊ってほしいか聞く。
観客席から現れる。
観客を巻き込んでの作品には賛否あるだろう。でも観客は楽しんだようだ。
超絶テクのグアヒーラから
© Javier Fergo / Festival de Jerez |
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この白い粉のあるところは舞台の一部分、前方の左右に細長いところだけだから、踊る空間が限定されているのだけど、それでも自由な感じで踊るんだよなあ、この人は。
空間限定しないと空に飛んで行ってしまいそうな勢いだ。
© Javier Fergo / Festival de Jerez |
客席から歌いながら出てくるルンバ。観客にソレアかカーニャかタラントかと聞いて、答えどおりのカーニャ。舞台全面で踊るカーニャ。
その時、タコンが取れたのだ。地元紙に写真がありました。
それでも何事もなかったように踊り続ける。すごいなあ。
これも仕組まれたんじゃないの、って思えるくらい。実際そうだったりして?
裸足でカスタネットで踊るティラニージャ。18世紀のスペインの歌曲で、ベートーベンも取り上げているくらいにポピュラーだったそう。これをエスクエラボレーラや民族舞踊のテクニックで踊る。これがまた素晴らしかった。さすが元国立バレエ!
© Javier Fergo / Festival de Jerez |
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面白かった。こう言う作品があってもいいよね、実力あるんだから。これがなくてやったら笑いもんだけどね。
ちなみに全編を支えたフアン・レケーナのギターも特筆ものでございました。
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