2022年2月27日日曜日

ヘレスのフェスティバル10日目ファルキート『ファルキート』

 プレス用資料やプログラムに新作とありしかも先日のマヌエラ・カルピオの公演で最高だったぺぺ・トーレスが出演とあったので期待したファルキート公演。

祖父ファルーコのシンボルとも言える帽子をかぶって登場して舞台の下手、上手、中央でと位置を変えてちょっと踊って、中央では息子と踊るオープニングからのブレリア

©Javier Fergo Festival de Jerez


そしてぺぺのシギリージャ!
©Javier Fergo Festival de Jerez

前回同様、シンプルでムイ・フラメンコで、オレが止まらない。

ぺぺとファルキートの杖を使って絡みや、ファルキートが踊り継いだシギリージャまでは良かった。ファルーコとラファエル・エル・ネグロ、マティルデ・コラルのロス・ボレーコスへのオマージュという感じで、カリメ・アマジャがバタ・デ・コーラで登場して、それを確信したところで、雰囲気が一変。

ファルキートが作ったのかな、という感じのカンシオン風フラメンコ中心で、昔ホアキン・コルテスの音楽監督だったフアン・パリージャのフルートやエレキベースも入っての、いかにもコマーシャルなフラメンコショーという感じに変わってしまったのだ。

本人的には、伝統的なフラメンコとより新しいフラメンコを組み合わせたのかもしれないが、後半は個人的にはほとんど楽しめなかった。息子モレーノのソロやら、以前の作品で見せたようなテーブルの上での踊りとかもあったのだけど、その時、ぺぺがパルメーロになっているのも正直抵抗があった。昔、ホアキン・コルテスがやってたような、客席に手拍子を要求したり、拍手を待つようなところもあり、そうか、コルテスも彼の道標の一つ、というか影響を与えているのだな、と思ったことでした。

個人的には前半部分をもう少し充実させて、一つの作品にしてもらいたいと思うけど、かなわ無い夢なのでしょうか。

ビデオはこちら

ちなみに爆音で、耳にティッシュの耳栓で防御したのですが、終演後しばらく耳がおかしかったです。アンヘル・ロハスの公演でもしっとり歌ってたマリア・メスクレも、マリ・ビサラガに負けじとがなってたので別人のよう。もう一人の歌い手はエセキエル・モントージャ、ギターはヘレスのマヌエル・バレンシアでした。





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