2015年9月11日金曜日

セプティエンブレ・エス・フラメンコ3アルカンヘルとブルガリアン・ボイス

今日の会場はアルカサル。
ライオンの門から入って宮殿の中に入る手前のパティオにつくられた特設舞台。
これ以上はない美しい会場。日中はまだまだ暑いセビージャだが夜は涼しい。

今年のグラナダ国際音楽舞踊祭やコルドバのフラメンコの白夜などでも上演されたアルカンヘルとブルガリアン・ボイスの共演。

La Bienal. foto;Antonio Acedo

La Bienal. foto Antonio Acedo

8人の若い女性と舞台に上がったアルカンヘル。
彼女たちの声とアルカンヘルのフラメンコな声が交差する。
楽器で伴奏しているかのように響いたかと思うと、ソロで歌う人もいる。面白い。
彼女たちが去ってダニ・デ・モロンが登場。ソレア。
いつものことだけどアルカンヘルはその曲ごとの性格をうたいわけるのがうまい。

La Bienal. foto Antonio Acedo

イタリア人アコースティックギタリスト、アントニオ・フォルシオネ のパット・メセニー風のイントロからはじまるマリアナ〜タンゴス。
そのギターのとパーカッション、ベースとブルガリアン・ボイスでの一曲のあとはファンダンゴがあってアレグリアス。ティリティタンをブルガリアンボイスできけるとは思わずにっこり。
ブルガリアン・ボイスのソロ、これがよかった。その前のギターとのときなど、うーんこれはひょっとするとアマチュアかなあ、的な感想を抱いていたのでありますが 、彼女たちの伝統の歌はみごと。編曲が悪いのかもしれません。
アルカンヘルのカンテ・デ・レバンテ、モレンテがアルバム「オメガ」で歌った「アウロラ・デ・ヌエバ・ヨルク」。モレンテなんだけどちゃんとアルカンヘルになっているところがうれしい。
お話、メンバー紹介があって最後の曲はアントニオ作曲という「アルハンブラ」。いや、なんか違う。好みの問題かもしれないけど、ここはちゃんとフラメンコで、と思っていたら満員の観客総立ちの拍手に応えてアンコールは「レジェンダ・デル・ティエンポ」。
カマロンの名曲の歌詞の一部を彼女たちも歌うのが素晴らしい。
再び観客総立ちで閉幕したのでありました。

モレンテにカマロン。時代をつくった天才たちの遺産をちゃんと受け継ぎつつも自分のスタイルをつくり、現代音楽やバロックなどさまざまな音楽とも共演を続けるアルカンヘル。彼がモレンテから受け継いだのはその挑戦の姿勢なのかもしれません。





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