2015年9月16日水曜日

セプティエンブレ・エス・フラメンコ8アントニオ・レイ

1981年マドリード生まれ、ヘレス在住のアントニオ・レイのリサイタル。
すでに数枚のソロアルバムをリリースしている中堅。まだ十代の頃、メキシコのタブラオや日本で活動。後、ヌエボ・バレエ・エスパニョールの伴奏で頭角を現し、2003年にラ・ウニオンのコンクールで優勝した。

Archivo Fotográfico la Bienal de Flamenco, fotógrafo Antonio Acedo
ビセンテ・アミーゴやラファエル・リケーニ、ヘラルド・ヌーニェス、パコ・デ・ルシア。先人たちのモチーフをパッチワークにしたようなトーケ。
早弾きで観客をわかせるようなテクニックもある。
だが、曲としてはどうなんだろう。
ファルセータをつなげただけのような感じで、曲としてのまとまり、構成、コンセプトなどがまったく感じられないのだ。とっちらかった感じ?

リケーニに捧げたグアヒーラもそんな感じ。姉マラ・レイが登場したタンゴやパコに捧げた、シルヤブのモチーフが何度も登場するファンダンゴにはマラの息子でテレビ番組にも登場したホセも参加し、この2曲は歌が入ったせいか、ひとつの曲という感じはしたのだけど、次のルンバも、ビセンテ・アミーゴ風ボレロも、ブレリアも曲としてのまとまりが弱いように思われ残念。

演奏だけでなくその作曲能力も含めて評価される フラメンコギターの特殊性もあるのかもだけど、うーん、不完全燃焼でありました。

Archivo Fotográfico la Bienal de Flamenco, fotógrafo Antonio Acedo

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