この塔の下の貯水池の上に?つくられた仮設舞台は通常の劇場舞台が横長なのに対して縦長。また照明も真上からあてられないなど、いろいろ制約あり、であります。
にもかかわらず、の力作初演。
タイトルの「モラタナ」とは、モーラ、イスラム教徒とヒターナをあわせた造語。
イスラムの女の流れとヒターナの流れ。そのふたつをくんだ女、のことなのだろう。
パストーラがモラタナを踊る、ということなのだろう。
バックにもレブリハーノらと共演しているバイオリンのファイサルとアミン・オウドのウードとボーカル、アラブ語でも歌うアンヘリータ・モントージャ(ローレの妹)が、フアン・ホセ・アマドールの歌、ペドロ・シエラとペドロ・サンチェスのギター、ホセ・カラスコのパーカッションのほかにいてアラブムード全開。
なのだが、最初に登場したパストーラのピンクの衣装はアラブ風というよりインド風。
La Bienal. foto Antonio Acedo |
ローレがアラブ語で歌ったタンゴをアンヘリータが歌い、パストーラが踊る。
金属製の小さなシンバルみたいなものを指につけてならすチンチンを使ってのサンブラ。
アラブとフラメンコ、がテーマになっているフラメンコ作品はこれまでにもいくつか作られており、たとえばラファエル・アギラール「ドゥケラ・デ・アルハンブラ」などがある。sそこから生まれたのがレコード「マハマホンダ」だし、この日、客席に姿をみせていたエル・レブリハーノもアラブ+フラメンコで何枚かアルバムをだしている。
ダンサモーラからファンダンゴ/セビジャーナス・コラレーラス。
激しく踊りまくっていたパストーラが最後、セビジャーナスを歌ったのにはびっくり。
アンヘリータのブレリアをちょいと踊って引っ込み衣装替え。
ルベン・オルモのソロ舞踊があり、ブレリアがあり、
La Bienal. foto Antonio Acedo |
ヒターノたちのビデオでの歌があり、赤いバタ・デ・コーラのパストーラ のペテネラ。
バタつかいもマントンつかいもさすが。
La Bienal. foto Antonio Acedo |
ルベンとパレハでのビートがよかった。二人とも闘牛士のような派手なジャケットにカスタネットで舞台狭しと踊りまくる。拍手!
La Bienal. foto Antonio Acedo |
ギターソロでのアレグリアスからタラント。ピスタチオ色の衣装の裏地の華やかさ。
La Bienal. foto Antonio Acedo |
最後はレブリハーノのダメ・ラ・リベルタ。
うーん、なんなんでしょうねえ。
個人的には不完全燃焼。いいものをもっているんだけどいかしきれていない感じ?
イスラムの雰囲気はあったけど、ヒターナぽくはなく、フラメンコらしくもない。
塔にうつされるビデオがいまいち安っぽく、ちょっと残念。
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