フェスティバルのクルシージョでも公演でも常連、
ヘレスのバイラオーラ、マリア・デル・マル・モレーノ
毎年のように新作を発表するがそのほとんどが
踊り手は彼女一人でヘレスの歌い手たちをゲストに招き
歌をきかせるというもの。
それが彼女のスタイルである、わけでもあろうが
毎回観る方としてはあきてしまう。
あ、毎回観る方が悪いのか?
今回のゲストはその夜、ボデガで主役公演が決まっていた
ラ・マカニータとフアナ・ラ・デ・ラ・ピパ
それにいつものアントニオ・デ・マレーナやダビ・ラゴス、マヌエル・デ・マレーナ
ギターのゲストでホセ・ルイス・モントンも登場し
モデルノとクラシックの間でゆれる21世紀のバイラオーラがテーマだというのだが
ちゃちな芝居と長い上演時間、照明音響もほめられるものではない
カンテを踊る、というのが彼女のテーマなら
それを誰かに構成演出してもらう、というのもありではなかろうか。
今のままでは毎年同じ、という感じをまぬがれまい。
振り付けにしても同じような振りを何度も繰り返すわ
テクニック的にも現在の最先端ではない。
いや最先端がいいというわけではないんだけどね。
最初は黒い衣装のままで数曲踊るのだが
黒い衣装のグアヒーラにアレグリアスは抵抗感がある。
白いマントンをまくとか、ボレロを着るとか、なにか工夫はできなかったものだろうか。
曲を踊るということは、その曲を演ずるということでもある。
物語等のある作品で、その曲をほかの意味でつかう、
たとえばメロディとしてその曲をつかっている、ということでもない限り
曲の基本はおさえていてほしい、と思ったりするんだよね。
なんか、すごくフラストレーションがたまる公演だった。
花粉症にもなっちまったぜ。
ってこれは関係ないか。
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