©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas |
コンクール前のガラ公演最終日はアンダルシア舞踊団公演。
昨年のビエナル、今年のヘレスで観た『ピネーダ』は物語のある作品でしたがこちらはフラメンコ曲を繋いでいく組曲形式。
暗めの照明の中、伴奏なしで群舞のパルマと靴音で紡いでいくブレリアやタンゴで始まり、カンテソロやパーカッション奏者によるカスタネットのソロなどを挟みつつ、群舞や短いソロが続いていきます。この群舞があまり整理されていないというか、どこか統制が取れていない感じがあったような気がします。またソロ曲を集団で踊っている感じのものが多く、群舞ならではの力や美しさというのがあまり感じられませんでした。『ピネーダ』で見せた群舞ならではの一体感や力を覚えているだけに比較しちゃいます。同じメンバーだし、一人一人の技術レベルも高いのはわかるのだけど。まあ、ここの舞台は狭いし、独特なのでその影響もあるのかな。それでも昨年の国立バレエと比べると。。。と思ってしまいます。
伝統を意識して、男性はトラヘ・コルトという丈の短い襟のないジャケットと腰高のパンタロンでの場面も多く、
コルドベスを使ったり。
またバタ・デ・コーラとマントンでの群舞、カンティーニャもあったり。『オリヘン』でのジェンダーレスな感じと違い男性的なもの女性的なものを分けて表現している感じ。
この華やかさはこの場面だけで(でも群舞はちょっとごちゃごちゃしてる)あとは全体的に暗い。フラメンコは夜、というイメージなのかな。よくわからない。
後半、監督パトリシア・ゲレーロが詩を朗誦し踊り、ソレア・ポル・ブレリアのソロ、そして最後は全員でのシギリージャ。彼女のソロではオレ!な瞬間もちろんありました。
ブレリアで終わるというパターンから抜け出したくてブレリアではじめて最後がシギリージャなのかな。フィエスタ的な曲から深い曲へと進んでいくというわけでもなさそうだし、コンセプトはよくわからない。アンダルシアの各地を旅するという感じなのかな。よくわからない。いろんな曲種が登場するけど全体的なまとまりや流れもよくわからなくてモヤモヤ。期待しすぎました。音楽の違いも大きいように思います。ピネーダではダニ・デ・モロンでしたが、今回は舞踊団のギタリストによるもの。
昨日のではないけどプロモーションビデオ貼っときます。
さて今日6日22時からはいよいよコンクールです。出場者と順番、曲目は以下の通り。
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