2019年3月6日水曜日

へレスのフェスティバル11日目 ルベン・オルモ『オラス・コンティゴ』

セビージャ出身で、国立バレエ団を経て自らの舞踊団を立ち上げ、後、アンダルシア舞踊団監督に就任。退任後はアンダルシア舞踊センター教授として後進の指導に当たっているルベン・オルモ。
彼が自分の、他からを問わず、今までの踊ってきた振り付け作品を集め、新作も加え、構成している。

舞台上に設置された10枚のスクリーンに映し出される彼自身が踊る姿をバックに、
霧の中のようなぼんやりした灯りの中で一人で踊るオープニング。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
 アンダルシア舞踊団時代の、『イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀歌』をリケーニの『エサ・ノチェ』で、パートナー、エドゥアルド・レアルと踊る振り付け。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
霧の中でフレコのジャケットで踊るタラント。

そして、イスラエル・ガルバン振り付けで、代表作『トランキーロ・アルボロト』で踊った『ファルーカ・ファルサ』、偽のファルーカ。
もしファルーカがガリシアのものだったら、という設定。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
なのでガリシアのバグパイプが出てきたり、ガリシアの民族舞踊の振りが出てきたり。
ユーモアたっぷり見せてくれます。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
ピアノとカスタネットの通俗的な曲の後、

ラファエル・エステベス&ナニ・パーニョス振り付けの『ソレール神父のソナタ』
モダンなクラシコ・エスパニョール。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
この夜の最高潮はこの作品のためにパトリシアによって振り付けられた『ロクス・アモエヌス』
かつて彼の舞踊団で、またアンダルシア舞踊団でも共演した二人。
パトリシアの抜群のフラメンコ性が爆発する!

© Javier Fergo / Festival de Jerez
メロディカ伴奏でのエドゥアルドとのデュオ。
© Javier Fergo / Festival de Jerez
そして定番のマントンの舞。絶品。
『トランキーロ・アルボロト』で見せたこの舞で、印象付け、国立にもマントンを振り付けたんだよなあ。
男性だから力があり、重い大きな刺繍のマントンが美しく舞う。
でもピアノがなんか残念。他の曲ではダメだったのだろうか。
© Javier Fergo / Festival de Jerez

素敵なところはいろいろあるのだけど、全体としてすごく残念だったのは、ルベンの姿勢、ちょっとうずくまるようというのか、顎を引いて肩が前に出て背を丸めていることや、サパテアードを打つ時に体がくの字になるのがすごくきになる。
前はこんなことなかったと思うのだけど、具合が悪かったのかなあ。

なお、ビエナル公演で気になったバサバサの髪が顔にかかることはなかったのは良かった。

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