2018年3月10日土曜日

ヘレスのフェスティバル ホセ・カルロス・ゴメス「オリヘン」

 19時からサラ・パウルでのホセ・カルロス・ゴメスのギターリサイタル。
アルヘシラス出身で、スペイン国立バレエ団のギタリストとして活躍。その後はギタリストとして多くのアルティスタのアルバムやツアーに参加。
またニーニャ・パストーリなどへの楽曲提供のソングライターでもある。

一昨年発表したソロアルバム「オリヘン」のコンサートで、パルマもパーカッションもない、全くのソロでのシギリージャに始まる。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
最後テンポアップしないで終わる、深いシギリージャ。
パーカッションなどがない分、ギタリスト自身のコンパスが見えてくる。

続くソレアも一人で。こちらは最後アップテンポに。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
パルマとボーカルが入るアレグリアスはソングライターらしい、メロディーが特徴的。

さらにパーカッション二人も加わり、ブレリア。
モライート・チーコに捧げる、と言っていたけど、ヘレス風と言うよりむしろビセンテな感じ。ビセンテの曲をコピーするのではなく、コンセプトが似ている、というか、音の使い方、バランスが似ている感じ。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
ゲストのフンコが登場。パコ・デ・ルシア的な響きのブレリア・ポル・ソレア。
主役を食うほどの靴音という音響はどうかと思うけど、颯爽と踊る。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
タンギージョ。
そしてルンバ。細かい音をつないでいく、カニサレスの「ジュビア・デ・コメタ」だったかな、風。
最後はブレリア。その前にメンバーを紹介していき、最後にパーカッションのセピージョがホセ・カルロスの名を言うのも、パコのグループ風。
こっちのブレリアの方が、リズムの刻み方がむしろヘレス風か。

フラメンコギターの魅力を堪能できた楽しいコンサートでありました。
特にソロはいいね。

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