写真;Javier Fergo
いやあ、久々に正真正銘、血統書付き
由緒正しい本物の、正統なフラメンコを堪能した、
っていう気分でめちゃくちゃ幸せ。
ヘレス・フェスティバル2日目はファルーカ。
「オメナへ・ア・ロス・グランデス」、
巨匠たちへのオマージュと題した新作で、
ティンティンをつかったフェルナンダ・ロメーロへのオマージュであるタラントに始まり
末息子カルペータによる、叔父ファルキート(今のファルキートではなく、ファルーコの夭折した息子)に捧げるアレグリアス、
ファルーカのマティルデ・コラルへのカンティーニャ、
カルペータとファルーカによるカルメン・アマジャを忍ぶシギリージャ、
チョコラーテに歌うペドロ・エル・グラナイーノのファンダンゴス、
ペドロの歌にファルーカがからむサンブラ
そしてファルーカの父ファルーコへのソレア
どれをとってもフラメンコ以外のなにものでもない
純粋で深く、粋で、力強く…
カルペータのアレグリアス。
ただ歩くだけでもさまになる
ちょっとした顔の動きひとつがアルテそのもの。
オレ!を叫ばずにはいられない。
兄ファルキートやファルーに負けないアルテをもっている。
単なるこどもの踊りじゃないよ。
大人の男の踊りだよ。
ファルーカはマティルデとはまったくちがうタイプだと思うのだが
それが見事にマティルデの、伝統的な足をゆったりとみせるその優雅さ
かと思うと男装の白い衣装ではカルメン・アマジャへと変化し
バタ・デ・コーラでローラ・フローレスへと変わる.
全く違う個性のアルティスタだが、それぞれの偉大さが、
それぞれへの敬意が彼女の中にあるのだ。
シギリージャで机をたたく、ファルーカに、カルペータに、
カルメンの熱い思いは受け継がれているのだ。
最後に写真がうつしだされなくとも
フラメンコ好きなら誰へのオマージュかということがすぐさまにわかるはず。
そしてその踊りを支えた歌い手たち、そしてギターのフアン・レケーナ。
シンプルで、熱いフラメンコ。
これこそがわたしたちの求めているものなのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿