2023年9月22日金曜日

マドリードのフェスティバル、スーマ・フラメンカのプログラム

マドリード州が主催する大規模なフラメンコ・フェスティバル、スーマ・フラメンカのプログラム。今年で第18回ということですが、ビエナルやヘレスのフェスティバルに匹敵する規模のフェスティバルの割には日本ではあまり知られていないような気もします。

今年もカナル劇場の三つのホールを中心に、たくさんの公演が行われます。中ホールでの、マイテ、マルティンやアルカンヘルのカンテリサイタルで始まり、小ホールでのギターソロなどのコンサート、そして大ホールでのリニャンやエバの公演で幕を閉じます。
その間にも市内の文化センターやエスコリアルなど州内各地の劇場での公演もあります。
また、写真展や講演もあります。

すでに他のフェスティバルなどで上演されている作品も多いのですが、充実したプログラムには違いありません。

 


◇第18回スーマ・フラメンカ2023

10/17(火)20時『テルセル・シエロ』

[出]〈c〉ロシオ・マルケス、ブロンキオ

10/18(水)20時『フラメンコ・インティモ』

[出]〈c〉マイテ・マルティン、〈g〉ホセ・ガルベス

10/19(木)20時

[出]〈c〉アルカンヘル、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス

10/20(金)20時『マス・ケ・バイレ』

[出]〈b〉アナ・モラーレス、フェルナンド・ヒメネス、アンヘル・ファリーニャ、〈c〉フアン・ホセ・アマドール、アントニオ・カンポス、〈g〉フランシスコ・ビヌエサ、〈ドラム〉ダニエル・スアレス

10/21(土)20時『ラ・コンフルエンシア』

[出]〈b〉エステベス&パーニョス、ヘスス・ペローナ、アルベルト・セジェス、ホルヘ・モレラ、〈c〉ファロ、〈g〉クラウディオ・ビジャヌエバ、〈perc〉イバン・メジェン

10/22(日)18時30分『カレテーラ・ウトレーラ/ヘレス』

[出]〈b〉レオノル・レアル、〈c〉ペラーテ、〈g〉アルフレド・ラゴス、プロジェクト・ロルカ(サックスとパーカッション)

[場]マドリード カナル劇場 サラ・ベルデ

 

10/18(水)19時30分『コン・ヘラルキア』

[出]〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉フアン・レケーナ、〈palmas〉マヌエル・バレンシア、フアン・ディエゴ・バレンシア、ダニ・ボニージャ

10/19(木)19時30分『マエストロス・デル・アルテ・クラシコ・フラメンコ』

[出]〈g〉アレハンドロ・ウルタド

10/20(金)19時30分『50アニョス』

[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、ガブリエル・デ・ラ・トマサ、〈g〉ホセ・ガルベス、ジョニ・ヒメネス

10/21(土)19時30分『フレンテ・アル・シレンシオ』

[出]〈b〉ラ・モネータ、〈g〉ハビエル・パティノ、〈c〉ヘロモ・セグーラ、〈perc〉アグスティン・ディアセラ、〈クラリネット〉ディエゴ・ビジェガス

[場]マドリード アバディア劇場 サラ・フアン・デ・ラ・クルス

 

10/20(金)20時『カンテ・エン・アルモニア』

[出]〈c〉ダビ・ピノ・〈g〉アレハンドロ・ウルタード、〈g〉ホセ・トマス

10/21(土)20時『サンブラ・バラガン』

[出]〈g〉ペドロ・バラガン、〈c〉グレゴリオ・モジャ、トマス・ガルシア

10/22(日)19時『フィエスタ・コン・エンリケ・パントーハ』

[出]〈b〉エンリケ・パントーハ、カルメン・ラ・タレゴナ、ラケラ・オルテガ、〈c〉イサベル・ソト、エル・モニ、〈g〉アンドレス・エレディア、ヘスス・ロサダ

[場]マドリード ピラール・ミロ文化センター

 

10/21(土)19時『ア・ミ・マネラ2.0』

[出]〈b〉エステラ・アロンソ、〈c〉ロベルト・ロレンテ、〈g〉ビクトル・マルケス“トマテ”、〈violin〉ビクトル・グアディアナ、〈palmas〉クリスティアン・ガルシア

[場]マドリード圏コルメナル・デル・アロージョ エル・コラリソ・スポーツ文化センター

 

10/24(火)19時『サクロモンテ』

[出]〈g〉フアン・アビチュエラ・ニエト、〈perc〉フアン・カルモナ、〈violin〉ダビ・モレイラ

10/25(水)19時『ライス・スレステ』

[出]〈fl〉トリニダ・ヒメネス、〈c〉デシレ・パレデス、パストーラ・アンドラデス、、〈g〉フリアン・オリバレス、〈perc〉エピ・パチェコ、ボルハ・バルエタ

10/26(木)19時『チャラべアンド』

[出]〈ウッドベース〉ハビエル・コリーナ、〈g〉ホセミ・カルモナ、〈ハーモニカ〉アントニオ・セラーノ

10/27(金)19時『ラヒラ』

[出]〈g〉ラモン・ヒメネス、ヘスス・デル・ロサリオ、ルキ・ロサーダ、〈c〉フアニャレス

10/28(土)19時『レコルダンド・ア・マルチェーナ』

[出]〈c〉サンドラ・カラスコ、〈g〉ダビ・デ・アラアル

10/29(日)18時

[出]〈b〉ニノ・デ・ロス・レジェス、〈c〉カニート、〈g〉イスラエル・セレドゥエラ、〈perc〉ルキ・ロサーダ

[場]マドリード カナル劇場 サラ・ネグラ

 

10/27(金)20時『エンクエントロ・エン・バジェカス』

[出]〈c〉ラ・ファビ、エル・トゥリー、〈g〉フェルミン・フェルナンデス、クーロ・カラスコ、〈palmas〉サンブージョ、フアン・グランデ、ロベル・エル・モレノ、ナノ・コルテス

10/28(土)20時『フイ・ピエラ』

[出]〈c〉ラファエル・デ・ウトレーラ、〈g〉ぺぺ・フェルナンデス、〈palmas〉ハビ・ペーニャ、ラファエル・ウセロ

11/3(金)20時

[出]〈c〉ジェジェ・デ•カディス、カルメン・デ・ラ・ハラ、〈g〉アントニオ・カリオン

11/4(土)20時『カスティサ』

[出]〈b〉バネサ・コロマ、〈c〉アナ・サラサール、〈g〉フアン・カンパージョ

[場]マドリード パコ・ラバル文化センター

 

10/27(金)19時『セール、ニ・コンミゴ・ニ・シン・ミ』

[出]〈b〉メルセデス・デ・コルドバ、〈g〉フアン・カンパージョ、〈c〉ぺぺ・デ・プーラ、ヘスス・コルバチョ、〈perc〉パコ・ベガ

10/28(土)19時『エセンシア』

[出]〈b〉ぺぺ・トーレス、マヌエラ・バルガス、〈c〉マヌエル・タニェ、エル・ペチュギータ、マヌエル・デ・ラ・ニナ、〈g〉ラモン・アマドール、

11/3(金)19時『ティエラ』

[出]〈b〉ガブリエル・マティアス、アドリアナ・ビルバオ、〈g〉アントニオ・ゴンサレス、〈c〉ロベルト・ロレンテ、エレサル・セレドゥエラ

11/4(土)19時『ア・ミ・マネラ2.0』

[出]〈b〉エステラ・アロンソ、〈c〉ロベルト・ロレンテ、〈g〉ビクトル・マルケス“トマテ”、〈violin〉ビクトル・グアディアナ、〈palmas〉クリスティアン・ガルシア

[場]エル・エスコリアル レアル・コリセオ・カルロスIII

 

10/28(土)19時『ア・ミ・マネラ2.0』

[出]〈b〉エステラ・アロンソ、〈c〉ロベルト・ロレンテ、〈g〉ビクトル・マルケス“トマテ”、〈violin〉ビクトル・グアディアナ、〈palmas〉クリスティアン・ガルシア

[場]マドリード圏オジョ・デ・マンサナーレス 市立ラス・シグエニャス劇場

 

10/29(日)13時30分『インティモ』

[出]〈g〉メルセデス・ルハン

[場]マドリード圏ラスカフリア レアル・モナステリオ・デ・サンタ・マリア・デ・エル・パウラル

 

10/31(火)20時30分『エストレージャ&ラファエル』

[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ、〈g〉ラファエル・リケーニ、〈palmas〉アンヘル・ガバーレ、アントニオ・カルボネル

11/1(水)20時30分『ビバ』

[出]〈b〉マヌエル・リニャン、マヌエル・ベタンソス、ジョナタン・ミロ、ミゲル・アンヘル・エレディア、ウーゴ・ロペス、ダニエル・ラモス、ジョエル・バルガス

11/2(木)20時30分『O../O../O/O./O.』

[出]〈b〉マリア・モレーノ、〈c〉アンヘレス・トレダノ、〈g〉エドゥアルド・トラシエラ、〈サンフォーニャ〉ラウル・カンティサノ

11/3(金)20時30分『ラ・レオナ』

[出]〈b〉オルガ・ペリセ、〈g〉ホセ・マヌエル・レオン、アルフレド・メサ、〈ベース〉フアンフェ・ペレス、〈perc〉ロベルト・ハエン、〈ヴォーカル〉イスラエル・モロ

11/4(土)20時30分『ハルディン・インプーロ』

[出]〈c〉アンドレス・マリン、〈c〉ホセ・バレンシア、セグンド・ファルコン、〈g〉サルバドール・グティエレス。〈perc〉ダニ・スアレス

11/5(日)19時『ジェルバブエナ』

[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ、〈g〉パコ・ハラーナ、〈c〉ミゲル・オルテガ、アルフレド・テハーダ、セグンド・ファルコン、エル・トゥリー、〈perc〉オルーコ、ダニ・スアレス

[場]マドリード カナル劇場 サラ・ロハ

 

11/3(金)20時『ライセス』

[出]〈b〉レベカ・オルテガ、〈g〉アントニア・ヒメネス、〈c〉ナタリア・マリン、アフリカ・グラナドス

11/4(土)20時『モトリル』

[出]〈g〉カルロス・デ・ハコバ、〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈perc〉ルキ・ロサーダ

[場]マドリード圏ラ・カブレーラ セントロ・コマルカル・デ・ウマニダデス・シエラ・ノルテ

[問]http://www.madrid.org/sumaflamenca/2023/programacion.html



2023年9月21日木曜日

メリダのフラメンコ祭

 エストレマドゥーラ地方の、ローマ遺跡で知られる街メリダで約1ヶ月の間の週末に公演を行う、フラメンコ祭が開催されます。



◇第2回メリダ フラメンコ・ウニベルサル

10/21(土)19時

[出]〈piano〉アンドレス・バリオス

[場]メリダ ディアナ神殿

10/28(土)21時

[出]〈c〉アントニオ・レジェス

[場]メリダ マリア・ルイサ・メリダ劇場

11/2(木)21時

[出]〈c〉ホセ・メルセ

[場]メリダ 会議場

11/3(金)21時

[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス

[場]メリダ マリア・ルイサ劇場

11/4(土)21時

[出]〈b〉アントニオ・カナーレス

[場]メリダ マリア・ルイサ劇場

11/10(金)21時

[出]〈g〉トマティート

[場]メリダ 会議場

11/11(土)20時30分

[出]〈c〉フアン・カンテーロ

[場]メリダ マリア・ルイサ劇場

11/12(日)21時

[出]〈c〉マリア・デル・モンテ

[場]メリダ 会議場

[問]https://flamencouniversalmerida.es

2023年9月18日月曜日

エル・チョロ『アルサ、テオリア・デ・ロ・エスポンタネオ』

日本では4月が新学期ですが、スペインでは9月。
本格的な劇場シーズンは10月から、という感じもありますが、それに先駆け、セビージャのセントラル劇場ではフラメンコ公演が始まりました。

最初に行われたのは『フラメンコ、メランコリア・イ・アネロス』フラメンコ、哀愁と熱望、とでも訳しましょうか。ロシオ・モリーナがコミッショナーをつとめ、金土日と開催。金曜はロシオとメンデス・ペラジョ大学の生徒との対話、土曜はロシオがセビージャ郊外に持つスタジオ、アセイテーラでロシオとアーティストや観客たちとの対話の後、ロシオ・モリーナ講演のためのドラマツルギー『Lo inefable』言葉にできないもの、を上演。

講演のためのドラマツルギーは、アルゼンチン出身の俳優でアーティストのマティアス・ウンピエレスによる、キューレートされたパフォーマンスのプロジェクトとして、アルゼンチンでスタート。その後、ドイツでも行われ、今回のスペインが三カ国目。それぞれの国のアーティストにマニュアルを作ってもらい、それに基づいて行われるというもの。スペインではかつてイスラエル・ガルバンのブレーンとして多くの作品に関わってきたペドロ・G・ロメロが参加。

ロシオは今年の3月にバジャドリーで初演。それと同じものだったのかはわからないけれど、土曜日の公演を見てきた友だちの話によると、足の基礎練しながら息も切らさず話したり、ユーモアもあって、最高だった!そうです。

で日曜日、セントラル劇場のBホール。いつものホールの2階にあるこじんまりとしたホールです。
チョロが歌い手ヘスス・コルバチョ、ハーモニカのフランシスコ・ロカと三人でテーブルを囲んで、ペドロの書いたマニュアルを読み上げるオープニング、そこからコンパスが始まり、
また会話に戻り、アレグリアスになったり、三人の出身地ウエルバのファンダンゴになったり、フェリア帰りの父に早朝起こされて踊ったという思い出話からのブレリアのパタイータ。そこにロシオから電話がかかってきたり、と。マニュアルを読んだ結果、エスポンタネオ、即興がテーマになっているということで、そしてそれこそ、フラメンコの魅力の一つであり、チョロという踊り手の強みでもあるのですね。いつもの舞台作品では固い感じだったのが、実はしなやかで自由。一本芯が通ったムイ・フラメンコな人なんだなあ、と。
マニュアルを観客に渡し読んでもらったり、紙をまとめたお団子に葦?を刺したり、シャツを破いたり、パフォーマンスぽい要素もあるのだけど、フラメンコな人が言葉と身体で語るのはやっぱりフラメンコなんだなあ、と。


終わると観客総立ち。さもありなん、でございます。

終演後、スタッフたちとの記念撮影。



 あ、12月にガルロチ出演のため日本に行くロシオ、日本行きをとても楽しみにしていましたよ。娘さんも連れていくのだとか。


なお、客席にはエバ・ジェルバブエナ、メルセデス・デ・コルドバ、ラ・ピニョーナと踊り手たちの顔も。作品作りに意欲的な踊り手たちは常にアンテナ伸ばしているんですね。

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2023年9月17日日曜日

セビージャでの日本人公演『SIN FRONTERA III 』en PEÑA CERRO DEL AGUILA


9月15日セビージャのペーニャ、セロ・デル・アギラで里帰り中のパコ・エル・プラテアオ率いる日本人アーティストたちによるフラメンコ公演『SIN FRONTERA III 』

当初は野外会場が予定されていましたが、天気予報が雨ということで工場/倉庫街にある劇場の稽古場?にあるペーニャでの開催となりました。
街の東側にある、観光客とは無縁の地区。ペーニャ会員を中心に、パコと親しいアーティストたちや日本や他国からの留学生など、立ち見も出るほどの満員の会場。
9月になって涼しくなったけれど、熱気でアバニコ使って涼をとる人も。


全員が舞台に揃ったクアドロスタイルで公演開始。

トゥデラのギターでパコが歌い出す。え、シギリージャ? オープニングがシギリージャとは珍しい。

          

セビージャ留学中の岸田瑠璃。黒い衣装に燕脂のシージョというシンプルな、シギリージャらしい装い。


表情からもその真摯さが伝わってくる。



形も美しい。


シリアスで、悲劇的な曲であるシギリージャという曲の性格をちゃんと理解して踊っている、表現しているのがいい。


 続いてはカンテソロ。前回も盛んな拍手を受けていた遠藤郷子。歌うのはソレア。


落ち着いて、丁寧に難しいメロディをたどっていく。

おそらく長い時間をかけて向き合ってきたのだろう、しっかり自分のものとしている感じ。
曲の性格、意味、方向性を理解して歌っていると思える。


だから伝わる。地元の人が聴いて、外国人が歌っているということで感心する、というだけではない、カンテとして評価できるものになる。そう思う。

いや、すごいんですよ。言葉も文化も違う国の人がカンテを歌うということはそれだけですごいこと。でも、そこから一歩前に出て、外国人というフィルターなしで評価できる、たとえそれがマイナスの評価であっても、カンテとして聞いてもらえるというのが理想だと思うのですよ。
スペインから見ると日本人は外国人であることはその通りだし、それも私たちのアイデンティティ。でも一人のアーティストとして真摯にフラメンコに向き合った人はアートとして外国人だからということでゲタをはかせることなく評価されるべきなのではないかと思うわけです。そのためにクリアすべきレベルというのはやっぱりあって、そこで言語というものが関わってくる歌は舞踊やギターよりも壁が高いのかな、とも思うけど。

そして出水宏輝はタラント。
客席からの登場から、よく考えられた構成。



マルカールにサパテアード。メリハリつけて。



ただ今回はマイクがなかったので、靴音がギターや歌声をかき消してしまうのは残念。
マイクがないからと言って靴音抑えるとかも難しいだろうし、仕方ない。



そしてパコのカンテソロはファンダンゴ。




ファンダンゴはスペインの観客に人気の曲目。ファンダンゴはフラメンコのベース。タランタやマラゲーニャなども地方のファンダンゴの進化形。と言ってもこの日ぱこが歌ったのは、ウエルバの、村々に伝統のメロディがある、ファンダンゴ・デ・ウエルバをはじめ、グラナダ、ルセーナなど地名のついたものではなく、ファンダンゴ・ナトゥラレス。ナチュラルなファンダンゴ、普通のファンダンゴで、スペインでファンダンゴと言ったらまずこれをみな思い浮かべるはず。




そのメロディを創唱した歌い手の名前がついたペルソナレスというのもあるけれど、これも含めていうことも多い。この日も最後に(だったかな?)歌ったのはファンダンゴ・デ・グロリアだったし。


既存のメロディに乗せて自作の詩を歌う。



思いが伝わる熱唱に惜しみない拍手が贈られる。



最後は瀬戸口琴葉。彼女もセビージャ留学中。
ソレア・ポル・ブレリア。客席をまっすぐみるその視線の鋭さ。


しっかり場のエネルギーをコントロールしていく。







日本でも舞台経験が豊富なだけに、自信を持って踊っている。お見事。


拍手の中、パコが会場に駆けつけたアーティストたちを呼び込む。
フアン・カンタローテ、フアン・ビジャール、ホセ・アニージョ。この日セビージャに到着したばかりの田村陽子も加わり、フィン・デ・フィエスタ。







最後は全員、総立ちで喝采。





シン・フロンテーラ。国境がない。
フラメンコを愛する心には国境がない。
そう改めて感じさせてくれた公演でありました。

追記
若いアーティストが育っていっているのは嬉しい限りです。ただ今回何か足りないものがあるとしたら観客を意識するということかもしれません。
三人それぞれが今自分が踊りたい曲を踊った、歌いたい曲を歌ったという感じで、あわせものもないし、アレグリアスやグアヒーラみたいな明るい系の曲もなかったし、色々な曲でプログラムに変化をつけよう、観客を喜ばせようという視点はあまり感じられませんでした。もちろん留学中で衣装や小物に制限があるということも理解できますが、例えばフィンデフィエスタでは衣装は無理でもシージョ変えるとかエプロンつけるとかで華やかな雰囲気に変えてみるとか? また一曲がみんな長め。もっと観たかったと思わせるくらいの長さの方が印象に残るのではないかとも思います。

追記の追記
と上で、見せる視点の欠如について書きましたが今日18日に遠藤さんのfacebookに
「私は前々日に一度トゥデラと曲の相談がてら合わせをしましたが、バイレは当日にポイントの合わせのみ。
プログラムも当日決まり、バイレ伴唱はパコ一人で歌うと言っていたのですが、リハ中にお前も歌うか?と言われ急遽歌うことになりました」
とあり、そうだったのか、それじゃ仕方ないか、とおもったことでした。ある意味ぶっつけ本番のタブラオ方式にも関わらずみんなよく頑張っていたのだなあ、と。タブラオだと大抵明るい曲とシリアスな曲になっているのはタブラオ側からの要請があるんですかね。曲がかぶらなかっただけでもいいのか。ふむ。聞いてみないとわかりませんね。でももし皆さん打ち合わせや練習ができるライブの時は曲のバランスや観客の視点もぜひ思い出していただければ幸いです。それが演者の徳にもつながるはずだと思います。








2023年9月9日土曜日

マリア・ヒメネス逝く

2003年のフェリアにて。

 歌手、マリア・ヒメネスが7日早朝亡くなりました。73歳でした。

ルンベーラ。セビージャのタブラオ、ロス・ガジョスで活躍した彼女は1950年トリアーナ生まれ。タブラオで活躍後、1976年レコードデビュー。フランコ独裁政権の終焉による自由の象徴の一人だったと言えるかもしれなません。パコ・セペーロやエンリケ・デ・メルチョールらの伴奏でヒットを飛ばしました。

人気俳優と結婚し、2002年には人気シンガーソングライターと共演し復活。


その遺骸は7日市役所に安置され、今日8日は馬車で生まれ故郷のトリアーナに帰り、教会でのミサを経て市の北部にある墓地に葬られました。


ご冥福を祈ります。

2023年9月8日金曜日

プレミオ・ナショナルはカニサレスとラファエラ・カラスコに


嬉しいニュースです。

2023年のスペイン文化スポーツ省がおくるプレミオ・ナショナル、国家賞、国民賞と訳されるこの賞の音楽部門演奏者部門でフアン・マヌエル・カニサーレスが



舞踊部門創作部門でラファエラ・カラスコが受賞。


 おめでとうございます。

スペインの文化はフラメンコがリードしているのだな、と改めて実感。