2025年2月28日金曜日

ヘレスのフェスティバル7日目アンヘレス・トレダノ『サングレ・スシア』

 フェスティバルもそろそろ折り返し点。疲れもたまってき始めました。なのでビエナルで観たビジャマルタはパスして夜はゆっくり23時からのボデガでの公演へ。

アンヘレス・トレダーノは1995年ハエン県ビジャヌエバ・デル・リオ生まれ。昨年のアルフォンソ・ロサ作品『アルテルエゴ』でオリジナルキャストのサンドラ・カラスコの代役で歌って去年のフェスティバルでの伴唱賞を受賞するなど活躍中。

去年のセビージャのセントラル劇場での公演 でもいつも観ているようなカンテリサイタルとは一味も二味も違う趣向でびっくりさせられました。今回は9月に出たアルバムの曲を、ということだったので構成などは多少変わっていたものの、前回聴いた曲もあり、彼女は自分のスタイルでフラメンコを歌う人なんだな、と確認。

エフェクター/サンプラーをいじりつつ歌うアラオラという曲に始まり、ブレリア、ソレア、ハエン時代の女友達と歌ったアレグリアスがやはり最高。これは新譜のプロモーションビデオとは違って、3人がポリフォニーのような感じで、歌っていくもの。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

若いながらに色々と知識もあり、実力、底力のある歌い手だと思うけど、伝統的なものとは違うみせ方で、点滅する照明や、犬の声や雷鳴などの効果音でのお化け屋敷感とかは、私には違和感というか、余計なものに見えるけど、彼女の世代の観客にとってはそれがとっつきにくい、古臭く見えるフラメンコをより親しみやすいものとしているようだ。

世代は変わっていくのだなあ。

2025年2月27日木曜日

ヘレスのフェスティバル6日目その2ラファエラ・カラスコ『クレアビバ』

 ビジャマルタはラファエラ・カラスコ。去年の秋ビエナルでも上演した『クレアビバ』

その時のブログにも最高の公演だったという感動を書いているので、繰り返しになってしまうけど、今回も本当に素晴らしかった。動きの一つ一つ、作品構成、場面ひとつひとつが、丁寧で美しい。ブエングスト、趣味がいい、というか、上品で、かといってお高くとまっているとか気取っているのではなく、生き生きとした優美さというか、もうとにかく最高なのであります。

一応、作品としてのドラマツルギーもあって、場面場面にミューズたちの名前がついているのだけれど、そんなこととは関係なく、ただひたすら美しいフラメンコに身を委ねていればいい。

最後のカンティーニャスの見事なこと。バタがもう完璧以上。どんな動きをしても正しい、あるべき位置にピタッと止まるのだ。彼女の師匠たち、マリオ・マジャやマティルデ・コラルに目配せをしているような動きもあったりするのだけど、全てが今、ここにいるラフィ、その人の踊りとなっている。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

その前のヘマ・カバジェーロの完璧な音程でのロマンセの暗さから一瞬で舞台が真っ白に染まる、その転換もドラマチック。


© Festival de Jerez/Tamara Pastora

また、この作品でも、踊り手であるラファエラが、天井から吊るされたマイクに向かって歌い踊るのだが、このうたがうまい。リズムはもちろん音程もバッチリ。初日に子守唄歌ったパトリシア・ゲレーロと言い、今、踊り手が歌うのが流行りなのかしらん。そういえば、この日客席にいたイサベル・バジョンも歌ったことあったなあ。オヨスも、だよね。



© Festival de Jerez/Tamara Pastora

© Festival de Jerez/Tamara Pastora 






© Festival de Jerez/Tamara Pastora 

民謡で踊ったこのシーンで早くも落涙してしまった。
© Festival de Jerez/Tamara Pastora 

幕開きのソレアは、衣装こそモダンだけど、構成も歌もクラシック。ムイ・フラメンコ。
© Festival de Jerez/Tamara Pastora 



© Festival de Jerez/Tamara Pastora 


© Festival de Jerez/Tamara Pastora 

どんなフラメンコが好きかは人によって違うけど、この作品は多くの人の心を虜にしたに違いない。私にとっては最高の、何度でも見たいフラメンコ作品の一つであります。

ヘレスのフェスティバル6日目ミゲル・アンヘル・エレディア、アルベルト・セジェス『トレムラ』

 今年から新しくフェスティバルの会場となったセントロ・ソシアル・ブラス・インファンテで地元ヘレスのミゲル・アンヘルと隣町サン・フェルナンド出身アルベルト、二人の歌うバイラオールの共演。

上手を向いたアーティストたちが順に歌っていくオープニングで、いやいや、歌い手よりうまいんじゃない?って思わせる二人だからこその舞台。コンセプト的には客席にいたマヌエル・リニャンの『ムエルタ・デ・アモール』をフラメンコに絞って縮小した感じと言っていいかも。で、とにかく二人とも歌がうますぎる。アレグリアスを歌い踊ったセジェス。息もきれずに見事に歌いながら、ってすごすぎる。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

そこからタンゴを歌ってミゲルに引き継ぐ。
© Festival de Jerez/Tamara Pastora

というふうに、テンポよく進んでいくのもいい。曲ごとにミュージシャンの位置を変えたりという工夫もあって、コンパクトながらきちんと考えて作られた作品だ。二人とも、自分の名前での公演もかつてサラ・コンパニアでやって新人賞もらっていたりするし、他のカンパニーでの公演にも出演するなど経験を積んでいるということもあるのだろうけど、こういうことがちゃんとできるのは素晴らしい。

フアン・デ・マリアとイバン・カルピオも彼ら二人をうまく支えて、これはこれでプロならではの歌を聴かせ、ギターのヘスス・ロドリゲスもソロを聴かせ、パタイータも披露するなど活躍。全てがいいバランスだったと思う。
アルベルトのタラント、
© Festival de Jerez/Tamara Pastora 

ミゲルのソレア、スパンコールのジャケットは黒だけどソレアの時はなくて、歌う時に着るとかでも良かったんじゃないかな、とは思う。あと彼に限らず黒いバックで黒い衣装だと見ずらいと思う。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

そしてミゲルが歌うシギリージャをアルベルトが踊る。いやいや、ミゲルのシギリージャの歌、絶品。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

最後はミゲルお得意の歌謡曲ポル・ブレリアで盛り上げて、1時間ちょっとショーは終了。

会場が公民館というか講堂というか、もともと劇場として作られていないようで、間口は広いけど周りの壁が白というのも後ろの方から見ていると気が散る感じもあるし、、前の方は傾斜が少なく、舞台が低いので足元は一番前じゃないとほぼ見えなかったり、とか色々マイナス面も多い会場でよくここまで作ってやり切りました。音響が爆音で耳栓なしではいられなかったのは残念だったけど、これも会場のせいなのかな?

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2025年2月26日水曜日

ヘレスのフェスティバル5日目アントニオ・ナハーロ舞踊団『アルヘンティーナ・エン・パリ/コントラバンディスタ、ソナティナ』

アントニア・メルセ、ラ・アルヘンティーナは、スペイン舞踊のパイオニアであり、史上初じめて、日本にやってきたスペイン人舞踊家でもある。彼女が来日する1年前、1928年、パリのフェミナ劇場での舞踊団公演のために作られた二作品、 『コントラバンディスタ(密輸人)』『ソナチネ』を、当時の台本、衣装、写真などの資料を元に、再現、といっても当時のビデオやダンサーがいるわけではないので、それらを元に新しく作り直すというマドリードの財団からの依頼を受けた、前スペイン国立バレエ団監督のナハーロによる作品。

ピアノとチェロ、ホセ・ルイス・モントンのギターが舞台下で生演奏する音楽はオリジナルのクラシック曲をアレンジしているもの。

『コントラバンディスタ』は密輸人と訳されるが、山賊や義賊のイメージもある言葉で、『カルメン』の作者メリメが訪れている貴族の館で

© Festival de Jerez/Esteban Abión

© Festival de Jerez/Esteban Abión

追われる男を匿い、娘と恋に落ちるといった感じの寸劇的舞踊作品。

© Festival de Jerez/Esteban Abión
『ソナティナ』はペルシャのお姫様の悲しさを消し去ろうと、ペットのドラゴンや

© Festival de Jerez/Esteban Abión


© Festival de Jerez/Esteban Abión

女性たち、ヒターナ、
© Festival de Jerez/Esteban Abión
羊飼いの娘(魔女?)などが手を尽くすが悲しみは晴れなかったのが、
© Festival de Jerez/Esteban Abiónk

王子様のキスで幸せになりました、という御伽話のような物語。

通常のカンパニーよりも少ない人数だけど、ダンサーたちのクオリティの高さ、オリジナルのデザインから想を得た美しい衣装の数々で、見事なスペイン舞踊を見せてくれました。

日本公演でも上演した『ケレンシア』のような現代的に構成された作品の方がわかりやすいスペイン舞踊の魅力があると思うけど、20世紀初頭の、ロマン主義やオリエンタリズムからの異国情緒に彩られた作品の再構成というのも香味深く楽しめた。でもたぶん、最初に、アルヘンティーナとは誰なのか、やオリエンタリズム、20年台のパリのことなどについての解説がないとわかりにくいかもしれません。

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2025年2月25日火曜日

ヘレスのフェスティバル4日目ペペ・トーレス

 

© Festival de Jerez/Esteban Abión

ペペ・トーレスの舞台作品、というか、彼の一人舞台っていうのはおそらくこれが初めてでは? 

ヘレスのフェスティバルにも、ソン・デ・ラ・フロンテーラとの共演のほか、様々な作品のゲストとして出演はしているけれど。サラ・コンパニアは超満員。期待は高まる。

黒のビロードのジャケットでのシギリージャに始まり、

© Festival de Jerez/Esteban Abión

カンテソロからのブレリア、

© Festival de Jerez/Esteban Abión

ギターソロ、カンテソロに続いて、ぺぺ自身によるギターソロ、


© Festival de Jerez/Esteban Abión

そして最後はソレア。シンプルな構成もぺぺらしい。

昔ながらのスタイルを守りつつも進化させたペペならではの踊りは、他に類を見ない。とにもかくにもムイ・フラメンコ。大きな派手な動きではなく、地味なんだけどキラッと輝く。抑制された中に熱い血潮を感じる。何気ない回転に、ちょこっとあげただけの足に、オレ!がでてしまう。ラファエル・エル・ネグロやパコ・ベガといった、トリアーナのヒターノのバイラオールたちのスタイル、エッセンスを継承している唯一の存在じゃないかと思う。

今回も彼らしい魅力を堪能させてもらえて、ギターまで聞かせてもらえて満足ではあるのだけど、攻撃的な音響や、顔に影が出る照明が非常に残念だった。ハードロックのコンサートじゃないのだから、あんなふうなボリューム目一杯にあげた音響はありえない。靴音のニュアンスが聞き取れない。位置によってはどかどか聞こえてしまうのも変。また、これは個人的な好みなのかもだけれど、歌い手がパワフルタイプというか、ガンガン行く感じで、ぺぺの繊細さ、優雅さをうまく引き出してはいなかったと思う。違うタイプの歌い手で見たかったなあ、と思ったことでした。たとえばエセキエル・モントージャとか?歌い手がエルギッシュだからか全体的に全速力で駆け抜けるようなスピードだった印象だけど、もっとゆっくり歌い上げるのをゆっくりマルカールしていくのとかも見たかった、とか、大好きなぺぺだからこそ、欲張りな不満も持ったのでありました。

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ビデオだと会場の爆音じゃないですね、ふむ。

2025年2月24日月曜日

ヘレスのフェスティバル3日目カルメン・コルテス舞踊団『メモリアス』、マカニータ『エン・コンシエルト』

 マドリードの若手中心の舞踊団員たちによるアレグリアスやグラナイーナ、シギリージャ、ソレア・ポル・ブレリアなどのソロや群舞に続くカルメン・コルテスのソレアで作品は終わり、メンバーが一通りお辞儀した後、カルメンはこの作品での引退すると話す。67歳。スペインでも定年で、年金生活に入る年ではある。私が最初に彼女の踊りを見たのは80年代末のこと。長い手足を生かした個性的でモダンな踊りは当時とても新鮮だった。革新的というか、あの時代、新しい道を切り拓いていった一人ではないかと今となっては思います。作品制作にも意欲的で、代表作『サロメ』や『イエルマ』などでは、ヘラルド・ヌニェスの音楽と相まって感動的な今も忘れられないシーンがいくつかある。フラメンコ曲ではソレアが代表曲で、そのソレアを踊って舞台とお別れ。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

彼女が世に出るきっかけとなったマリオ・マジャの『アイ!ホンド』の衣装のような、黒いワンピースに白のシージョで踊ったのもそういうことなのでしょう。メモリアス、記憶の数々、というタイトルも、引退を前にして今まで歩いてきた道を振り返るということだったのかもしれません。

© Festival de Jerez/Tamara Pastora




曲と曲の間に暗転になってしばらく時間がかかったりとか、現在は、そういった時間がないように、場面転換も素早くスムーズなのが普通になっているので、違和感があるし、ソロを踊った舞踊団員も大舞台でソロを踊るには、たとえば舞台の上での歩き方や体のコントロールなど、まだまだ勉強の余地があるようにも思えます。初日にアンダルシア舞踊団の統率の取れた超テクニックに圧倒されたばかりだから余計にそう思うのかもしれません。ダビ・セレドゥエラとアルバロ・マルティネテの美しいギターは聞き応えがありました。

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11時からはティオペぺで知られるゴンサレス・ビアスの酒蔵でのマカニータ。2年前にもここで公演したばかりだから、行こうかどうか正直迷った。でも行って良かった。大正解。

© Festival de Jerez/Esteban Abión


トリージャに始まり、シギリージャ、ソレア、フェルナンド・テレモート作だという曲、タンゴと続く前半が全部良かった。マカナが一旦はけてギターとパルマによるブレリアも絶品。これぞヘレス!という感じで、最高でありました。その後、ピアノがソロでモライートのタンゴを演奏、衣装を変えて再び登場したマカナによるサンブラやパケーラのヒット曲『ソレア・デ・ミス・ペサーレス』で最後はブレリア。
ピアノはなんか音が良くなくて、せっかく盛り上がったヘレスのフラメンコ感が薄まる感じもあって、個人的にはピアノはいらないなあと思ったのでありますが、一人で1時間というと、やっぱどうしてもこういうちょっと違うことをすることになるのでありましょう。そういえば前回もピアノが入ってたなあ。

ちなみにギターはアントニオ・イゲロとマヌエル・バレンシア、パルマはチチャロ、マカノ、ディエゴ・モントージャとハビ・ペーニャ。オールヘレスの底力でございますね、パルマの心地よさがすごくて、あれだけでもずっと聴いていられるという感じ。ヘレスはやっぱりいいなあ。
© Festival de Jerez/Esteban Abión

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2025年2月23日日曜日

ヘレスのフェスティバル2日目エバ・ジェルバブエナ『オスクーロ・ブリジャンテ』

 エバは新作、かと思ったら、彼女のソロはセビージャのビエナル公演と全く同じで、姪御さんやマリナ・エレディアとファビというゲスト、ダンサー、クリスティアン・ロサーノがいなくなってオルーコだけになり、オルーコがソロでシギリージャを踊ったとこ

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

とパコ・ハラーナのギターソロの部分だけが新作、という感じ。

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ソレア・ポル・ブレリアに始まり

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お得意のコンテぽい表現を交えながら

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タラント

© Festival de Jerez/Tamara Pastora

そして最後のバタ・デ・コーラにマントンのアレグリアスに至るまでたっぷり踊ってくれたし、



「踊りの歌は本当に難しい。踊り手をその気にさせる歌じゃないとダメだし、そういう歌を引き出す踊りじゃないと」と初日のお話し会で語っていた彼女だからか、歌もそれぞれたっぷりソロでも聴かせるし、みんな満足したのではないかと思う。

ただちょっと気になったのは、なんかずっと顎が引き気味で、首が埋もれてしまってる感じがしたこと。タラントとか胸元が空いていないデザインだったからそう見えたのかな、とも思うけど、アレグリアスはV字に空いているんだよね。あと個人的な好みで言えばマントン、紫より白の方がよりアレグリアスっぽいような。でもきっとエバのことだから、紫にも意味があるんだろうと思う。



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ヘレスのフェスティバル初日アンダルシア舞踊団『ピネーダ』

昨年、グラナダで初演され、ビエナルでも上演された『ピネーダ』を再見。
ビエナルの時に詳しく書いたのだけれど、やっぱり名作、と再確認。
パトリシア・ゲレーロ、エドゥアルド・レアル、

©︎Esteban Abión/Festival de Jerez

アルフォンソ・ロサ

©︎Esteban Abión/Festival de Jerez

という主役3人はもちろん、群舞の面々に至るまでのメンバーがとにかく技術も表現力もすごいのが要。細部に至るまで演劇的手法を上手に使って丁寧に作られた作品を支え、より素晴らしいものとしている。

アルフォンソが、肘をくっと曲げただけで、冷酷非情な取締官を表現するところとか、絶品。本気で怖い。

2回目ということで1回目の時は見逃してしまっていた細部、たとえばマリアナのシーンの音楽にフラメンコのマリアナのモチーフが使われているのに気づいたりしました。あと音楽はいいのだけど、歌詞がよく聞き取れないところがあるな、とか。で、恋した男の縁で自由主義派の旗を刺繍したことで追い詰められ処刑されるという物語の大筋はたぶん見るだけでもわかるとは思うのですが、なぜ子守唄を歌っているのか(マリアナは子供のいる未亡人だった)とかは、やはり原作を知っていた方がいいのかな、と思ったり。知らなくても舞踊として、舞台芸術としてのクオリティがすごいから、それだけでもいいのだけど。特に後半の闘いのシーンは圧巻。規模は国立バレエy理小さいものの、作品と演者のクオリティにおいて肩を並べる存在かと。
アンダルシア舞踊団はすでにチリで新作初演し、また5月にはもう一つ、古楽奏者と組んだ新作を上演予定とか。すでに上演された方の新作はウニオンのフェスティバルで上演予定というので観られるかな?


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2025年2月21日金曜日

カンテ・デ・ラス・ミーナス祭 プログラム発表!

2月20日、マドリードの王立劇場内で今年のカンテ・デ・ラス・ミーナス祭の講演プログラムが発表されました。

グラミー賞受賞のアントニオ・レイに始まり、サラ・バラス、ヘスス・カルモナ、マイテ・マルティン、アンダルシア舞踊団が出演。開会宣言の日には昨年の覇者としてヘスス・コルバチョ、ジョニ・ヒメネス、萩原淳子、チェロのマルケスも出演します。



コンクールの申し込みも始まったらお知らせしますね。

 ◇第64回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル

730(水)〜89(土)

730(金)

[出]ラ・ウニオンのアルティスタたち

731(土)

[出]開会宣言〈c〉へスス・コルバチョ、〈g〉ジョニ・ヒメネス、〈b〉萩原淳子、〈チェロ〉マルケス

81(金)

[出]〈g〉アントニオ・レイ

8/2(土)『ブエラ』

[出]〈b〉サラ・バラス舞踊団

8/3(日)

[出]〈b〉ヘスス・カルモナ

84(月)

[出]〈c〉マイテ・マルティン、エセキエル・ベニテス

85(火)『ティエラ・ベンディタ』

[出]〈b〉アンダルシア舞踊団

86(水)、7(木)、8(金)

コンクール準決勝

89(土)

コンクール化粧

[場]ムルシア州ラ・ウニオン 旧公設市場など

[出]2024年コンクール優勝者など

[問]https://festivalcantedelasminas.org/

イベント

2025年2月13日木曜日

ニューヨークのフラメンコ・フェスティバル


今年で第24回となる、ニューヨーク、フラメンコ・フェスティバルのプログラムが発表されました。今年は、ロルカとグラナダへのオマージュとしてエバ・ジェルバブエナやマリナ・エレディアらグラナダ出身のアルティスタがたくさん登場します。



◇第24回ニューヨーク フラメンコ・フェスティバル

35(水)〜15(土)

35(水)19時『ロルキアノス』

[出]〈c〉キキ・モレンテ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ

[場]アメリカ ニューヨーク エレバシュ・リサイタル・ホール

36(木)20時『アルテル・エゴ』

[出]〈b〉アルフォンソ・ロサ、パトリシア・ゲレロ

[場]アメリカ ニューヨーク シティセンター

37(金)1930分『ムエルタ・デ・アモール』

[出]〈b〉マヌエル・リニャン

[場]アメリカ ニューヨーク シティセンター

37(金)20時『ドゥエンデを探して』

[出]〈c〉エル・トゥリー

[場]アメリカ ニューヨーク ルーレット

38(土)1930分、9(日)14時『ジェルバグエナ(オスクロ・ブリジャンテ)』

[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ

[場]アメリカ ニューヨーク シティセンター

38(土)2130分『ロルカへの8つの抱擁』

[出]〈gフアン・アビチュエラ・ニエト

[場]アメリカ ニューヨーク ジョーズパブ

311(火)19時『オルビタ』

[出]セン・デル・スール

[場]アメリカ ニューヨーク KJCC/NYU

[料]無料

312(水)19時と21時『フラメンコ・ミーツ・ジャズ』

[出]〈g〉カルロス・デ・ハコバ、〈piano〉ザッカイ・カーティス

[場]アメリカ ニューヨーク

313(木)2130分『バリアシオン・ア・ティエンポ』

[出]〈b〉サラ・ヒメネス

[場]アメリカ ニューヨーク ジョーズパブ

314(金)20時『デ・ロ・ホンド・ア・ロルカ』

[出]〈c〉マリナ・エレディア

[場]アメリカ カウフマン・ミュージックセンター マーキンホール

315(土)22時『・プラスエラ』

[出]ロネオ・ファンク・クルブ

[場]アメリカ ニューヨーク ル・ポワズン・ルージュ

[問]https://flamencofestival.org/ff-new-york-2025/


 

2025年2月12日水曜日

ヘレスのオフ・フェスティバル



来週開幕のヘレスのフェスティバル。

ビジャマルタ劇場をメインに行われる、フェスティバル主催の公演だけでなく、この期間は市内のライブハウスやタバンコ/居酒屋、ペーニャなどでも小さな公演がたくさん。

今年で13回目のオフ・フェスティバルはほぼ毎年、日本人が出演しています。今年も25日17時には『ハポン・ア・ヘレス』のタイトルで、エストレメーニョの歌で山下美希、鈴木時丹、鬼頭幸穂、岸田瑠璃、影山綾子、坂本さほりが踊る他、26日21時に野上裕美、森脇淳子、岸田瑠璃が、3月3日にはマリコ・ドレイトン、4日21時林結花、5日19時からのモモ・モネオ公演にゲストで萩原淳子が出演。萩原はメインのフェスティバルの方でも、ペーニャ公演で、2日15時から、ペーニャ・ブエナ・ヘンテに出演します。


 

◇第13回ヘレス オフ・フェスティバル

221(金)

17時[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉ジェシカ・ブレア、〈c〉ヘスス・フローレスほか 15ユーロ

21時[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ、〈c〉エバ・デ・クリスト、タマラ・タニェ、〈g〉マヌエル・エレディア 11ユーロ

23時[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ドミンゴ・ルビチ 20ユーロ

222(土)

17時[出]〈b〉アンダルシア・フラメンコ学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉パウラ・カルモナ・フラメンコ学校 15ユーロ

21時[出]『アサバチェ』〈b〉ダニエラ・ロペス、ガブリエラ・ルイス、ロラ・ニエト、マリア・フロリド、〈c〉エミリオ・フロリドほか 10ユーロ

23時[出]〈b〉マヌエラ・カルピオ、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、マヌエル・タニェ、ミゲル・ラビ、〈g〉フアン・ディエゴほか 20ユーロ

223(日)

17時[出]〈b〉アナ・パストラーナ舞踊学校 13ユーロ

19時[出]〈b〉カルメン・エレーラ舞踊学校 8ユーロ

21時[出]〈b〉マカレーナ・デ・ヘレス 15ユーロ

23時[出]〈b〉アントニオ・アマジャ“ぺテテ”、〈c〉エル・ガジ、マヌエル・タニェ、〈g〉パコ・イグレシアス 15ユーロ

224(月)

19時[出]〈b〉ノエリア・サバレア 〈c〉マヌエル・ペラルタ、フアン・デ・マリア、〈g〉ガスパル・ロドリゲスほか 15ユーロ

21時[出]〈b〉イサベル・アラルコン・サンチェス 〈c〉マヌエル・ロメロ、アントニオ・ロペス、〈g〉ニョニョ 15ユーロ

23時[出]〈b〉ミゲル・バルガス 〈c〉マヌエル・タニェ、ダビ・フェルナンデス、〈g〉フアン・アンギタ、〈perc〉ミゲル・フェルナンデス 15ユーロ

225(火)

17時[出]『ハポン・ア・ヘレス』〈b〉山下美希、鈴木時丹、鬼頭幸穂、岸田瑠璃、影山綾子、坂本さほり、〈c〉エンリケ・エル・エストレメーニョ、〈〈g〉〉ニョニョ 13ユーロ

19時[出]〈b〉サラ・オルガド、クリスティーナ・ホール 10ユーロ

21時[出]〈b〉イネス・ルビオ、〈c〉フアン・デ・ラ・マリア、セバスティアン・サンチェス、〈g〉ニョニョ 18ユーロ

23時[出]〈b〉ダビ・ロメロ、スサナ・サンチェス、〈c〉フアン・デ・ラ・マリア、マヌエル・タニェ、〈g〉ルイス・アマドール  18ユーロ

226(水)

19時[出]〈b〉ラファエル・カンパージョ、〈c〉フアン・ビジャール、マヌエル・タニェ、〈g〉ダビ・カロ 18ユーロ

21時[出]〈b〉野上裕美、森脇淳子、岸田瑠璃〈c〉マヌエル・タニェ、〈g〉ルイス・アマドール 13ユーロ

23時[出]〈c〉フアナ・デル・ピパ、ディエゴ・デル・モラオ 20ユーロ

227(木)

17時[出]〈b〉マリア・フェルナンデス舞踊学校 ユーロ

19時[出]〈b〉ラ・トゥルコ、〈c〉セル・デル・プエルト、〈g〉ニーニョ・レオ20ユーロ

21時[出]『グロリア・ベンディタ』〈〈g〉〉プチェーロ、〈c〉ダビ・エル・ガジ、ミゲル・エル・ラビ〈b〉ダニ・ナバロ 18ユーロ

23時[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、〈g〉ラモン・トルヒージョ 20ユーロ

228(金)

1630分[出]〈b〉チキ・デ・ヘレス舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉タティアナ・ルイス舞踊学校 10ユーロ

21時[出]〈b〉サラ・カロ 〈c〉エバ・デ・クリスト、〈g〉サンティアゴ・モレノ

12ユーロ

23時[出]〈c〉ラ・ファビ、〈g〉クーロ・カラスコ 20ユーロ

31(土)

17時[出]〈b〉アンダルシア・フラメンコ学校 10ユーロ

19時[出]『フラメンカ』〈c〉クリスティーナ・トバル、〈g〉カルメン・ガルシア、〈b〉エレナ・クエト 15ユーロ

21時[出]〈g〉フアン・ディエゴ・マテオ 〈perc〉セピージョ 12ユーロ

23時[出]〈c〉アントニオ・レジェス 〈g〉ノノ・レジェス 20ユーロ

32(日)

17時[出]〈b〉マリア・ホセ・ハエン舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉サライ・ガルシア 15ユーロ

21時[出]『フラメンコ・デル・ムンド』〈c〉マヌエル・デ・ラ・ニナ、ニコラス・ナバレス、〈g〉モレテ、〈b〉ロラ・ムナレト、ビオレタ・バリオ 13ユーロ

23時〈b〉スサナ・カサス 〈c〉へスス・フロレス、マヌエル・タニェ、〈g〉ラモン・アマドール 18ユーロ

33(月)

17時[出]〈b〉マカレーナ・デ・ヘレス舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉マリコ・ドレイトン、〈c〉ホセ・マヌエル・フェルナンデス、フラン・ブランコ、〈g〉ホセリト・ペレス 13ユーロ

21時[出]〈b〉ビセンタ・ガルベス 15ユーロ

23時[出]〈c〉ドローレス・アグヘータ 18ユーロ

3/4(火)

17時[出]〈b〉へスリ・カリージョ舞踊教室 15ユーロ

19時[出]〈b〉コラル・フェルナンデス 15ユーロ

21時[出]〈b〉林結花 13ユーロ

23時[出]〈b〉クラウディア・ラ・デブラ、〈c〉セルヒオ・エル・コロラオ、ミゲル・ラビ、〈g〉ダビ・カロ 15ユーロ

35(水)

17時[出]〈b〉トロニオ舞踊学校 15ユーロ

19時[出]〈c〉モモ・モネオ ゲスト〈g〉フアン・マヌエル・モネオ、〈b〉萩原淳子 15ユーロ

21時[出]〈b〉ハイメ・カラ、〈c〉エバ・デ・クリスト、〈g〉フアン・ラモン・オルテガ 15ユーロ

23時[出]〈c〉アントニオ・アグヘタス・チーコ、〈g〉ビクトル・フランコ、〈perc〉カルロス・メリノ 20ユーロ

36(木)

17時[出]〈b〉マリアン・ヒメネス舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉エレナ・ラ・モレ 15ユーロ

21時[出]〈g〉マヌエル・デ・レオン 12ユーロ

23時[出]〈b〉エル・フンコ 18ユーロ

37(金)

17時[出]〈b〉マリア・バルガス舞踊学校 10ユーロ

19時[出]〈b〉ラ・レポンピータ 18ユーロ

21時[出]オルケスタ・フラメンカ 15ユーロ

23時[出]〈b〉ベアトリス・モラレス、アロア・フェルナンデス

38(土)

17時[出]〈b〉カルメン・ラ・タレゴナ 10ユーロ

19時[出]〈b〉ピラル・オガジャ舞踊学校 10ユーロ

21時[出]〈c〉ウィロ・デル・プエルト、〈g〉へスレ・デル・プエルト 15ユーロ

23時[出]〈c〉ナノ・デ・ヘレス 18ユーロ

[場]ヘレス ラ・グアリダ・デル・アンヘル

[問]https://laguaridadelangel.com/calendario-off-festival/