2019年9月12日木曜日

第2回カビルド・フラメンコ二日目朝

二日目の朝、と言っても13時開始ですが、図書館ホールで行われたのはロシオ・マルケス、ロサリオ“トレメンディータ”、二人の若手カンタオーラによるお話。

いやあ、これがまた素晴らしいものでした。
もともとはそれぞれ別々にお話、のはずだったのが、諸般の事情で二人一緒に、ということになり、二人で話してみると、共通点もあり、で、和やかに進んでいきます。


自分が絶対言わないことを歌うことの抵抗を感じた話をロシオがすれば、ロサリオは牢屋や畑仕事の歌は自分のものとは思えない、という話をします。
それぞれ、自分が自分のものとして歌える詩を探し、現代の詩人たちにたどり着き、昔ながらのメロディーにその詩を乗せて歌うのを実演、つまり歌って、示してくれました。
またロサリオは歌うのに、最初に楽器のアレンジを考えてしまう、と言います。それが決まらないと歌えない、と。ギターやベース、カホンを操り歌う、ロサリオ。

彼女が弾き語りしたソレアの感動的だったこと!

ぱっと見、フラメンコのアルティスタに見えない二人。
セビージャ大学でフラメンコ学の博士号を取得したロシオは声の出し方を説明します。
ロサリオはよくわからない、と言いつつ歌い、それを解説したロシオは、でも知っているからいいというものではない、と言います。深いなあ。

一見、すごく遠いような二人がフラメンコ愛で繋がっていて、一緒に歌ったミロンガも素晴らしかった。

また人と違うことをするとき、怖さもあるけれど、自分が好きなことをするのが一番、ということでも二人は合意。
うん、アルティスタは自分が信じた、自分の好きなことをしてほしい。と観客である私も思うよ。



女性の生理の話など、フェミニズムの話も少し。
コンクールの日に生理があたり、男性参加者とは違うコンディションで戦わねばならなかった話など。
それを聞いて、私も身近に接する踊り手たちの苦労を思い出したり。

うん、女性ももっと色々話していかなきゃ。です。

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