2019年9月13日金曜日

第2回カビルド・フラメンコ二日目午後

16時半からはレストランでフアン・ディエゴ・マルティンの本『エステティカ・デ・ロ・ホンド』を紹介。
セビージャ県プエブラ・デ・カサージャ出身の詩人で画家のフランシスコ・モレーノ・ガルバンの作品と生涯を描いた本はセビージャ大学から出版されました。
ホセ・メネセが歌った彼の詩を、昔からのアフィシオナードならご存知でしょう。もしくはポスターやレコードジャケットの絵で?
私はぼんやりとしか知らなかった彼に俄然興味が湧いてきました。ちょっと勉強しなくては。

19時からは音楽堂で、レオノール・レアルの講演。彼女が語り、踊る。

最初に言います。
「踊るときにイメージをする。教えるときにもイメージを伝える。有名な『手を鳩のように』ではないけれど、回転の時は水が排水孔へ引き込まれていくように回る、とか。
他の踊り手たちはどんなイメージを持っていたのだろうか、と考えて探したけど、バイラーラたちが書いた本というのは本当に少ない。踊りた方について書いたものはあるけれど」
と、本にあるように踊ってみせたり。
そんな中で、アルヘンティーナの講演に目が止まり、彼女のことを学びます。

唯一?残るビデオを写真に分解して研究して踊って見せたり。
簡単に見えることが実は難しかったり。

またアルヘンティーナに影響されて踊り始めた大野一雄の話にもなります。
50年後に大野が踊ったアルヘンティーナのイメージ。イメージは繋がっていく、という話。

最後は彼女が昔踊っていたファルーカを久しぶりに踊ります。

その他にも楽屋に飾る写真の話や、ショートカットである自分をセビージャのタブラオで、外国人観光客になぜフラメンコらしく踊らないかと言われた話や、外国人が、想像するスペイン風の衣装で踊ったスペイン舞踊がヨーロッパを席巻し、スペインに来た外国人からなぜスペイン風の装いをしないかとスペイン人が言われた話。

あれ、なんだか、午前の話にも繋がってるぞ。


21時から、と言っても始まったのは45分遅れでしたが、高校校庭では『ポル・インティマ、グロリア・デ・ミ・マドレ』2010年のビエナルで初演されたこの作品とマラガのピカソ美術館で上演した作品をミックスしたもの。
フアンホ・マシアスという喜劇俳優が演じる母がフラメンコについて講演をし、
 娘が踊る、というていで、チョニ演じるエストレージャがグアヒーラ、


アレグリアス、
 ファルーカ、
 サンブラと踊りついでいきます。
 最後は母の歌で、外国で踊って稼ぐアルティスタたちへのオマージュ。

いやいや楽しゅうございました。

グアヒーラのアバニコ、アレグリアスのマントンは中国由来だとか、
(アバニコは日本由来だとも言いますが)
ファルーカはガリシア由来ではなく、トリアーナのファイコが踊ったのが最初だとか、ちょこちょこネタを入れてくるのもなかなか面白く、サンブラでは、カラコールのサンブラをグラナダのサンブラ風に踊るというのも楽しい。

いやあ、あっというまでございました。
ルイサの優美さもいいけど、
フラメンコの重みを知ってるチョニもすごいよ!


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