6月2日、肺がんのためセビージャで亡くなった。65歳。
ラ・ポラカときいてピンとくる人はかなりのベテラン・アフィシオナードだろう。
1944年6月16日マドリード生まれ。
ラ・ポラカ、ポーランド人女性という芸名は
子供の頃発音が下手で、外国人みたいだといわれたことから。
アントニオ・マリン、ラ・キカら往年の名教授に師事し
12歳のときにはマドリードの劇場の舞台で踊り、
マドリードのタブラオ、ロス・カナステーロスやラス・ブルハスで活躍。
が、彼女の名前をフラメンコ・ファンに印象づけたのは
なんといっても映画「恋は魔術師」だろう。
1967年に、「バルセロナ物語」のフランシスコ・ロビラ・ベレタ監督によって撮影されたバージョンで、アントニオ・ガデスの相手役として主演している。
アントニオ・ガデスの「恋は魔術師」にはもうひとつ、
カルロス・サウラ監督のものもあり、こちらにも出演している。
(女たちが歌い踊る洗濯場のところだと思う。。。)
それよりも20年も前に撮影されたこ旧作の彼女はとにかく美しい。
その後もいくつかの映画にでているし、
その前年にも、1966年には「エル・ビエント・ソラーノ」(YOUTUBE映像)でも
ガデスと共演していて、ルンバ歌いとしての実力を発揮している。
60年代の彼女はとにかく美しい。
こんな瞳にみつめられたら、と思わせる目力の強さ。
テンペラメント(気性の激しさ)がある。
歌も踊りもひじょうにうまいというわけではないのだが
人をひきつけてやまない魅力がある。
晩年は夫の故郷セビージャに住んでいたのだという。
冥福を祈る。
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