2026年2月24日火曜日

ヘレスのフェスティバル4日目コンチャ・バルガス、イネス・バカン『レブリサ』

 3年前からフェスティバルの会場の一つとなったセントロ・ソシアル・ブラス・インファンテは駅の先をずーっといったとこにある公民館的なところで、主な会場がある旧市街からはちょっと遠いし、自由席の客席は見ずらいし、椅子が硬いし、周りの壁が白で、舞台に集中しずらいし、フラメンコを観るのにあまりいい環境ではないと思う。ただ、舞台の幅はあるのと客席があると言うことで会場になったのかな。個人的には以前会場だったサラ・パウルの方がいいと思うのだけど、今はあっちはクルシージョの会場で公演はない。いろいろ事情があるんでしょうね。

二人が互いのことを語る録音に始まり、コントラバスでのイネスの歌う、マルティネーテに始まり、コンチャの靴音が重なり、フアン・フアネロとモイ・デ・モロン野方を借りて去っていくオープニングと、最後、イネスにそっと寄り添う終幕のみの絡みで、クーロ・バルガスの伴奏でのイネスのソレア、ファンダンゴ・(ポル・ソレア?)、コントラバスが入ってのナナと続き、

© Festival de Jerez/Esteban Abión
コンチャのソレア、

© Festival de Jerez/Esteban Abión

カンテソロでブレリア、再びコンチャでブレリア

© Festival de Jerez/Esteban Abión

最後ほんの少しイネスもコンちゃに歌い、最後はイネスがヒターノのことを歌った歌(フラメンコではない。昔の映画の挿入歌)でおしまい。そのイネスに寄り添うコンチャというシーンはいい感じ。

でももうちょっと絡みがあるかな、と思ってたんですが、現実はこんなものですね。

ただ二人で一つの舞台を、という試みはとても良いと思うのです。二人でいることでレブリーハと言う土地の香りも濃くなるしまとまりやすい。他のアーティストも見習うといいかも。結びつくことでより強力になるってこと、確かにあります。

イネスは52年生まれだから今年で74歳。その割には若く見えるし、声の衰えもない。コンチャも今年70歳だけど往年のパワフルさも健在。’そりゃ少しパワーダウンしているところもあるけれど、とにかくシンプルでムイ・フラメンカ。基本のかたち、基本の振りみたいなのがたくさん組み合わさっているんだなあ、と改めて思ったことでした。歳をとったからといって急にヘレスの婆様みたいな踊りにシフトするわけもなく、皆、自分の踊りを死ぬまで踊り続けていくんでしょうね。

© Festival de Jerez/Esteban Abión

セビージャにはセビージャの、ヘレスにはヘレスの、レブリーハにはレブリーハのフラメンコがあってそれぞれ違うところもあって、その中で私はセビージャやヘレスのフラメンコに特に強く惹かれているのだけど、その二つの町の間にありながら、独特の香りを持つレブリーハのフラメンコが好きな人にはたまらない夜だったかもしれません。

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