2024年3月8日金曜日

ヘレスのフェスティバル14日目エステベス&パーニョス舞踊団『コンフルエンシア』

一昨年のフェスティバル最終日にアタラジャ博物館で上演された作品がビジャマルタ劇場に登場。元々女性たちによる新作上演予定だったのが、出演ダンサーの一人の急逝により、急遽演目が差し替えられたもの。内容は2年前と変わりがないが、より大きな舞台だと動きもより大きく、照明もより美しく、パワーアップしてみせてくれた。

5人のダンサーに歌、ギター、パーカッションというミニマムなカンパニーながら、5人のダンサーがそれぞれの得意分野(ボレーラ、エスティリサーダ、フラメンコ、コンテンポラリー)を生かしつつ、同じ振りをユニゾンで踊るだけでなく、バリエーションに富んださまざまな構成で、飽きずに見させてくれる。

©︎Esteban Abión/Festival de Jerez

©︎Esteban Abión/Festival de Jerez

フラメンコの源流に位置するロマンセ、ホタやファンダンゴ、サラバンダ、スペイン民謡、アフリカ由来の音楽、フラメンコの歴史の礎である歌や踊り。それがどんなふうに関わり合って今のフラメンコになっていったかが目に見えるような感じ。その意味では前日のウルスラの公演とも繋がるのだけど、過去の振り付けをそのまま踊るのではなく、そのポーズなどを取り入れつつ再構築している。よりスピード感があって奥深いオリジナル。

そこで演奏され踊られた曲についてはこちらに詳しいので興味のある人は見てみてください。

©︎Esteban Abión/Festival de Jerez

椅子に座って踊ったラファエルの素晴らしさ。いや立って踊った時もだけどさ。
©︎Esteban Abión/Festival de Jerez


フラメンコの、スペイン舞踊の素晴らしさ、満喫させてもらいましたよ。ありがとう。

Estévez/Paños y Compañía from Festival de Jerez Televisión on Vimeo.

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