2018年12月1日土曜日

ルベン・オルモとエドゥアルド・レアル「アルタノ」

カハソル財団のフエベス・フラメンコス。
セビージャの中心、市役所のあるサン・フランシスコ広場に面したチカレーロ通りから入る小さな劇場というか、講堂での公演。
スペイン国立バレエ団出身でアンダルシア舞踊団監督をも務めたルベンとアンダルシア舞踊団で活躍したエドゥアルド。公私にわたるパートナーである二人による、初めての二人だけでの公演。スペイン舞踊も得意なルベンだが、今回はフラメンコのみ。

シギリージャでのオープニング、プレセンタシオンからアレハンドロ・クルスのピアノソロ。エドゥアルドのソレア、アンダルシア舞踊団時代の作品からのパドドゥ、ルベンのタラント、二人での曲「ミ・アンビシオン・エス・カンタール」というアンヘリータ・モントージャの曲のカンタールをバイラールに変えた一曲というシンプルな構成。
舞台は小さく、照明も最低限。だから踊りそのものがクローズアップされる。

早いテンポで始まる男二人パレハでのシギリージャは黒と赤の衣装で、同じ振りを一緒に踊るだけでなく、二人が違う振りで会話するように踊ったりするのがいい。

エドゥアルドのソレアも早いテンポで始まり、後、ゆっくりに。怒涛の足。
なのだが、ふとしたところにフラメンコらしい味わいがある。
残念なのは歌もギターもイマイチであること。特にギターは音程が?

パーカッションのソロに続いて、パドドゥ。
詩人ロルカの闘牛士で詩人、イグナシオ・サンチェス・メヒアスへの哀歌を、ロルカのルベンとサンチェス・メヒアスのエドゥアルドが、闘牛で使う布ムレタを使って踊る。

ルベンのタラントは、上体をずっと前傾させているのが気になるものの、ムイ・フラメンコ。と、かんじさせるのはその間合い。
スペイン舞踊をも得意とし、バレエのような身のこなしや美しい回転や跳躍で知られるルベンだが、こんなにもフラメンコなんだ、と目からウロコ。
タンゴはグラナダぽい感じで、これも良かった。
金色のようなフレコのついたベスト?かマントン?のようなものをつけた衣装はうーん、だったけど。
状態前傾は細身で華奢な彼がサパテアードを力入れて打つためなのかな?でも美しくない。
特に横向きが多かったからそう思ったのかも。

最後の二人での、マントンを使ってのパレハがこの日最高の瞬間。
女性がパンタロンを着ることで解放されたように、マントンも男性の手にも至ることで解放されているのかも。
男性の力強さゆえか、マントンの飛翔もキレがある。
途中、エドゥアルドのフレコが絡まることもあったが、うまく収めた。

最後はルベンの、アンダルシア舞踊センターでの生徒だという18歳の女の子二人もブレリアを踊ってしめ。

男性同士のパレハ、男性のマントン、マヌエル・リニャンのようなバタ・デ・コーラもそうだが、女性が男性顔負けのサパテアードをみせるだけでなく、男性も元々女性の領域とされていたところに進出するのも男女同権。というだけでなく、アルテの可能性を広げることだなあ。





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