2018年12月16日日曜日

チケテテ逝く


チケテテが亡くなった。
と言われても、若い人にはピンとこないかもしれない。
歌い手。
フラメンコ系カンシオンで一世を風靡して、歌謡歌手の印象が強い人も多いかもだけど、
トリアーナのソレアを歌わせたら天下一品。フラメンコの歌い手としても一流。
かつては多くのフェスティバルに出演した。

1948年アルヘシラス生まれ。子供の頃にセビージャに移り住み、トリアーナの奥の団地、タルドン育ち。マヌエル・モリーナの父とトレス・ガディターノスというグループを組んで活動していた父にならい、彼もマヌエル・モリーナ、ギタリストのマヌエル・ドミンゲスと組んでヒタニージョス・デ・タルドンというグループでデビュー。
後、タブラオなどで舞踊伴唱などを中心に活動していたが、80年代前半にヘレスのギタリスト、パコ・セペーロと組んで出した、カンシオン中心のアルバムが大ヒット。中南米でも“バラーダ・エスパニョーラ”として大ヒットした。
いわば、フラメンコのフリオ・イグレシアス的存在。実際、フリオがカバーした曲もあるそうだ。
80年台後半のセビジャーナス『ア・ラ・プエルタ・デ・トレド』を聞いたことがある人も多いかもしれない。
写真は92年にトリアーナで開かれた、あるオメナヘでのもの。
ビエナルで、マエストランサ劇場で歌ったこともあったなあ。

最後にあったのは去年の11月に、ランカピーノ・チーコのCD録音の時。

腰の手術のため入院中に心臓発作を起こし、そこで亡くなったそうだ。
ご冥福を祈ります。





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