30分遅れで開幕、というのは開演が遅れることが多いスペインでも珍しい。23時からの公演もあるのに、そこらへんなーんにも考えてないのか、よっぽどのアクシデントがあったのか。どうなんでしょ。
幕があくとフリンジいっぱいのドレスでベリーダンスのように身体をゆらすパストーラ。音楽もダルブッカ?のビートがきいたアラブ風。昨年初演した「モラタナ」の感じか。
と、そのフリンジの衣装が宙に飛び、花柄の丈の短いワンピースとなる。
お、っと思わせるオープニングで期待も高まったのだが。。。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
赤いドレスのアンヘリータ・モントージャとラ・タナをしたがえ、ブレリア、ブレリア。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
シャンソン風インターミッションのあとは、2006年の作品「フランセサ」でみせた、バタ・デ・コーラでのラベルのボレロにピアフの「水に流して」が 入り込んだ曲。赤いバタ・デ・コーラ、頭には大きなお団子をつくり、バタとたわむれ、けんかしつつ踊る。
いやあ、やっぱり、「フランセサ」は名作。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
アンヘリータのアラブ風ボーカルのあとは、カスタネットでのシギリージャ。2014年のビエナルで初演した作品「イデンティターデス」でローリ・フローレスをモチーフにしたもの。
パーカッション・ソロ、ヘロモの歌うホセ“エル・フランセス” ヒット曲「フエラ・デ・ミ(ジャ・ノ・キエロ・トゥ・ケレル)」を歌い去って行き(謎)、タナがルンバを歌い踊ると、ぴっちぴちのジーパンにしろいTシャツ、ぼさぼさのかつらをかぶったパストーラ登場。そういえば「フランセサ」でもこんなかっこで踊っていたけど。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
最後は子守唄で眠りにつく。。。
でも、これが最後だったとわかったのは、ミュージシャンがあいさつにでてきたから。
うーん、プログラムにはやってきたこと、やっていること、そのうちやるかも、的なことがめやすのようにかかれているのだが、最後が眠っておしまい、って、未来は寝て
くらす? 夢見てる?
中途半端。演出家もついているんだけどねえ。
こんなんなら名作「フランセサ」を再演した方がよかったんじゃないだろうか。。。
あの、セビージャらしい、鉄火肌姉御的フラメンコ、みんな期待してきてたんだと思うんだけどね。残念。
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