2016年9月29日木曜日

パストーラ・ガルバン

パストーラ・ガルバンはロペ・デ・ベガ劇場で、これまでのフラメンコ人生を振り返る作品「ミラメ」。
30分遅れで開幕、というのは開演が遅れることが多いスペインでも珍しい。23時からの公演もあるのに、そこらへんなーんにも考えてないのか、よっぽどのアクシデントがあったのか。どうなんでしょ。

幕があくとフリンジいっぱいのドレスでベリーダンスのように身体をゆらすパストーラ。音楽もダルブッカ?のビートがきいたアラブ風。昨年初演した「モラタナ」の感じか。
 と、そのフリンジの衣装が宙に飛び、花柄の丈の短いワンピースとなる。
 お、っと思わせるオープニングで期待も高まったのだが。。。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero
フアン・レケーナのギターソロでのロンデーニャがタラントになり、昔ながらのステップをふむパストーラ。かかとのない、バレエシューズのような靴だ。

赤いドレスのアンヘリータ・モントージャとラ・タナをしたがえ、ブレリア、ブレリア。

Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero
コントラバスとアコーデオン奏者が登場し、金色のスーツを着たヘロモ・セグーラの登場をフランス語で案内。登場したヘロモはファンダンゴ・デ・ウエルバを歌う。
シャンソン風インターミッションのあとは、2006年の作品「フランセサ」でみせた、バタ・デ・コーラでのラベルのボレロにピアフの「水に流して」が 入り込んだ曲。赤いバタ・デ・コーラ、頭には大きなお団子をつくり、バタとたわむれ、けんかしつつ踊る。
いやあ、やっぱり、「フランセサ」は名作。

Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero

アンヘリータのアラブ風ボーカルのあとは、カスタネットでのシギリージャ。2014年のビエナルで初演した作品「イデンティターデス」でローリ・フローレスをモチーフにしたもの。

パーカッション・ソロ、ヘロモの歌うホセ“エル・フランセス” ヒット曲「フエラ・デ・ミ(ジャ・ノ・キエロ・トゥ・ケレル)」を歌い去って行き(謎)、タナがルンバを歌い踊ると、ぴっちぴちのジーパンにしろいTシャツ、ぼさぼさのかつらをかぶったパストーラ登場。そういえば「フランセサ」でもこんなかっこで踊っていたけど。

Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero
ローレが歌ったアラブ風のテーマで踊るのは去年、初演した「モラタナ」か。
最後は子守唄で眠りにつく。。。

でも、これが最後だったとわかったのは、ミュージシャンがあいさつにでてきたから。
うーん、プログラムにはやってきたこと、やっていること、そのうちやるかも、的なことがめやすのようにかかれているのだが、最後が眠っておしまい、って、未来は寝て
くらす? 夢見てる?

中途半端。演出家もついているんだけどねえ。
こんなんなら名作「フランセサ」を再演した方がよかったんじゃないだろうか。。。

 あの、セビージャらしい、鉄火肌姉御的フラメンコ、みんな期待してきてたんだと思うんだけどね。残念。


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