2010年8月8日日曜日

ラ・ウニオン2010 マノロ・サンルーカル 生中継

マノロのオープニングは不朽の名作「タウロマヒア」から。
「マエストランサ」です。
白髪、哲学者的風貌のマノロ。
ときどき左手を気にするような仕草をみせたり、
年齢をまったく感じさせないというと嘘になるかもしれないけど
みごとな演奏には老いを感じさせません。

続いて「ロクーラ・デ・トリノ・イ・ブリサ」へ。
カルメン・リナーレスが歌っていたパートを歌うのはカルメン・モリーナ。
リナーレスとどこか面影が似通った若手カンタオーラです。
リナーレスの名人技にははるか及びませんが
あの難しい曲の数々を熱唱。 なかなかの健闘といえるでしょう。

第2ギターはダビ・カルモナ。
1985年グラナダ生まれ。マノロとの共演もここ数年続けていますが、
昨年のヘレスのギターコンクールで優勝し、
今年のビエナルでリサイタルを行う、超有望株の若手ギタリストです。
でもここではもちろんマノロをサポート。
マノロの第2ギターといえば、弟イシドロやビセンテ・アミーゴを思い出しますが
彼もビセンテに負けないソリストに成長するかも?
というなにかを感じさせます。
ビエナルでのリサイタルが楽しみ!
マノロの名曲「ルイセニョール・イ・ミルロ」をも
デュオで見事にきかせてくれました。

一昨年のビエナルで初演となった
マノロの最新作である「ラ・ボス・デル・コロール」からの曲をも演奏しましたが
観客の反応が一番よかったのは「ルイセニョール・イ・ミルロ」だった、ような。
フラメンコであまり聴き慣れないようなトーンや複雑な曲構成が苦手、なのかな。

でもこないだのパコにしてもマノロにしても
過去の栄光に頼らず、60歳をこえた今でも新しいものをどんどん探求し
作り上げていくというのは本当にすごい!
こういったクリエーターあってのフラメンコでございます。
熟年万歳。

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