またまたやって参りました、ラ・ウニオンへ。
前回はバスで8時間でしたが、今回は8時間45分。
マドリからニューヨーク 行けちゃうくらいの時間をかけてぐったり疲れつつも
まずは8時からの講演会へ
その昔フラメンコの番組もやっていた作家カバジェーロ・ボナル(写真左端)による
フラメンコのレトラの歴史。ざっとフラメンコの歴史を振り返る感じ。
夜23時開演。真夜中のコンサートの主役はエンリケ・モレンテ。
オープニングはミュージシャンたちに囲まれてのトナーのロンダ(歌い手たちが歌い継いでいくかたち)
歌い手はエンリケのほかに
アントニオ・カルボネル、アンヘル・ガバーレ、エンリケ・モレンテ・イーホ
パーカッションにバンドレーロ
(上の写真にはうつっていない)
踊りにポポ(左端)
ギターは
ラファエル・リケーニとダビ・セレドゥエラ
ダビは2年前、このラ・ウニオンではじめてエンリケの伴奏をして以来、
ずっと共演を続けている。
パコより速い超絶テク!でもすごく謙虚で真摯。
リケーニはトリアーナ生まれ。
ヘラルド・ヌニェスと同世代 でパコに続く存在と期待され
素晴らしいアルバムでそれにこたえてくれたが
人生いろいろありまして。
今はベストにはほど遠く、とくに二人で伴奏しているときとか
はらはらさせるところもあるのだけれど
それでもどきっとさせる、心に響くすごい演奏をきかせてくれる。
続くプログラムは
カーニャ、アレグリアス、ティエントス。
そのオリジナリティからモダン、と評されることが多いエンリケだが
フラメンコの根っこの深い知識あってのクリエーション。
その深い根っこが垣間見えるような歌いっぷりに拍手!
歌い手たちはテーブルを拳でたたいてコンパスを刻む
フラメンコの小さな宴でやっているような感じだ。
リケーニのギターがエンリケのマラゲーニャをよぶ。
Del convento doban las campanas...
チャコンのマラゲーニャからベルディアーレスへ。
アルバム「パブロ・デ・マラガ」の曲では
全員一丸となったすごいドライブ感。
とくにダビの伴奏がすごい。
映画「フラメンコ」でうたっているシギリージャ。
あのシギリージャを最初に聴いたときはこんなシギリージャがあるのかと
ひっくりかえった。
リケーニの伴奏に黒い音がみえかくれし鳥肌もの。
再び「パブロ・デ・マラガ」のブレリア。
ブレリアで一度は舞台を後にしたがやまない拍手にこたえて登場
アンコールはタランタ。
カンテ・デ・ラス・ミーナスの本場に響く
その深い味わい。
モレンテは伝統と革新そのもの
聴くたびに驚きが、新しい発見がある。
フラメンコという深く広く難しくやさしいアルテを
知れば知るほど彼のアルテに魅了されていく。
いや〜最高でした。
最高ついでに杯重ね朝帰りとなったのはいうまでもありませぬ。
エンリケを聴かずして現代フラメンコを語るにあらず、でございます。
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