2009年12月17日木曜日

MIELCOLE! 水曜のフラメンコでのギターリサイタル

MIELCOLE!は水曜日mielcoresとoleをかけたタイトルの、
セビージャ大学主催のフラメンコ公演シリーズ。
2年前にはじまったこの公演は若手中心の公演で月1回の公演。
会場はセビージャの中心、ラ・カンパナのそばの
デパート、エル・コルテ・イングレスのあるドゥーケ広場にある
ドゥーケ劇場。
セビージャで最も古い劇場のひとつだそうだが、長年放置されていたのを最近直したもの。
収容人数140人の小劇場はアットホームな雰囲気でフラメンコにぴったり。

この日はフアン・カンパージョとペドロ・サンチェス、若手ギタリスト二人の公演。
フアン・カンパージョはラファエルやアデラのカンパージョ兄弟の末っ子。
ラファエルらの伴奏や野村眞里子さんの招きで何度も日本に行っている。
2006年にはラ・ウニオンのコンクールで優勝している実力派。
まずはグラナイーナ、そしてロンデーニャとリブレの曲をふたつ。
彼は83年生まれと若いにも関わらず古いものをよく聴いていて
昔ながらのファルセータが超テクとともにでてくるのが面白い。
伝統的なものは曲に重みを与えますね。
また若いギタリストによくあるような、音の詰め込み過ぎがないのも好印象。
オレ!
と声をかける間合いがあるギターであります。
続くアレグリアスでは踊り手チョロと歌い手ハビエル・リベラ、パーカッションのアントニオ・モンティエルも舞台に上がりコンパスでサポート。
舞踊伴奏で鍛えられているだけに、切れのいい、きちんとした演奏。
最後は華やかで粋なブレリアで盛り上げる。

続くペドロ・サンチェスは歌い手ナランヒート・デ・トリアーナの息子。
彼もリブレからはじめ、ソレア、ブレリア。
曲の構成がちょっと冗長でありますが、古いアイレでたっぷり聴かせてくれました。
彼は若手、といってももう30代でありますが。

次回のミエルコレは1月20日、
今年のラ・ウニオンのコンクールで優勝した舞踊家アナ・モラーレスが登場
これもまた楽しみです。



0 件のコメント:

コメントを投稿