2024年2月29日木曜日

ヘレスのフェスティバル番外編2『リオ・デ・フロンテーラ』

 Regalazo 

もしスペイン語でこの夜の記事を書くならそういう見出しをつける。とてつもなく大きなプレゼント、すごいプレゼントを受け取り、目撃した気分。 

公演そのものもすばらしく、それ自体が観客への最高の贈り物だったけど、ヘレスのアーティストたちが全身全霊を込めて小林亮をサポートしていたことも彼へのプレゼントだし、ひいてはヘレスのフラメンコたちからのフラメンコを愛するすべての人たちへのプレゼントでもある。アーティストたちにとっては気のおけない仲間たちとフラメンコを楽しむ機会が小林からのプレゼントだろうし、コンサートはこの企画を実現するために奔走した島村香と小林亮夫妻からヘレスの人たちへの贈り物でもあり、と言った具合の多層構造の大きなプレゼントなのであります。

で結論。素晴らしかった。私は東京でも見たのだけどそれ以上だった。小林自身も、フィン・デ・フィエスタでのブレリアの一振りに至るまで、よりヘレスにそまっているような感じだったし、へスース・メンデスもアンドレス・ペーニャもいつも以上に素晴らしかった。とくにアンドレスは神がかってた。昔ながらのフラメンコを最高の形で見せてくれる、というか、しっかりカンテにレトラに反応し、それに最適な振りが、絶妙な間合いで繰り出される。どんだけオレを叫んだことか。アネ・カラスコは場を引き締めリードし、マヌエル・カンタローテとディエゴ・モントージャのパルマがよりヘレスな空気感を醸し出す。

満員御礼、立ち見も出た会場を埋めた観客誰もが幸せな気分で会場を後にしたに違いない。







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