いろんなフラメンコがありますね。
ビジャマルタ劇場は言うまでもなくへレスのフェスティバルのメイン会場だけど、ここでの公演が他の会場の公園よりも、必ずしも良いとも、レベルが高いとも言えない。
小さい会場でもいい公演はあります。今も世界中で公演を続けている、イスラエル・ガルバンのエダ・デ・オロだって初演はへレスのサラ・コンパニアだよ。ベレン・マジャとラファエラ・カラスコの作品だって、リニャンだって、コンパニアでやってたんだよ。
反面、地元へレスのアーティストは集客の観点もあって、ビジャマルタ劇場が多くなりがち、ってのもあるしね。主催者としては正しい判断。
今回がビジャマルタ初登場のマリア・ホセ・フランコはカディス出身。でもへレスのルイス・モネオの息子のギタリストと結婚しているので準へレス? 何度かコンパニアで作品を上演しています。
最初は義父であるルイスが歌うソレアをバタ・デ・コーラで踊って始めるのだが、光る素材の衣装はスペイン歌謡の歌手みたいで、なんかミスマッチな気がする。
キラキラ素材は、もともとフラメンコではあまり使わないのですよ。最近は使う人もいるけどね。トリノのコンクールでも、衣装でなんでこれが入賞?って思った人が数人。踊りだけを見ての審査だからだろうね、普通のコンクールだと衣装も審査要素に入るから入賞できなかったかもしれない。なんてことはともかく。
© Festival de Jerez/Esteban Abión |
マリア・ホセは背も高くスタイルもいいし、モデルさんみたいなので写真ははえるね。
バタやマントンも使って色々やるんだけど、なんだろう、オレ!な瞬間がない。
音楽もバラード歌手やピアノのドランテスをゲストにしたり、ミュージシャンの位置も曲によって変えるなど頑張ってはいるんだけど。
© Festival de Jerez/Esteban Abión |
背も高いからマントンはもう一回り大きくて、生地も厚く持ち重りのするものでもよかったかも。なんかシーツ干してるみたいなのでありますよ。特にフレコの重さとかも重要。向こうが透けるような薄いのだと動きがきれいに見えないっていうこともあるし。
こっちのマントンのフレコはマシだけど。
© Festival de Jerez/Esteban Abión |
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綺麗なんだけどね。同じような振りが繰り返されるし、技術的にも感嘆することはないし、アルテもあんまり感じないんだよね。
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