2018年1月31日水曜日

ライムンド・アマドール「40アニョス・デ・フラメンコ・イ・ブルース」

1月30日、セビージャのロペ・デ・ベガ劇場ではライムンド・アマドール「40アニョス・デ・フラメンコ・イ・ブルース」
1959年セビージャ生まれのギタリスト、ライムンド。こどもの時から仲間たちとセビージャの街を流し日銭を稼いだという叩き上げ。
1977年、キコ・ベネノ、弟ラファエルと、ロックとフラメンコを融合させたアルバム「ベネノ」をリリース。78年弟らとグループ、パタ・ネグラを結成。79年にはカマロンの「レジェンダ・デル・ティエンポ」に参加。81年リリースしたデビューアルバムではブルースとフラメンコ、ロックを歌う。87年発表の「ブルース・デ・ラ・フロンテーラ」はスペインんおロック専門誌において80年代の最優秀アルバムに選出される大ヒット作となる。その後、ソロとなったライムンドは95年アルバム「ヘルンディーナ」を発表。「ボジャレ」などのヒットを飛ばした。BBキングやビョルクとの共演でも知られる。

などと彼のバイオを書き連ねたのは、この公演が、彼の“ザ・ベスト”的なものだったからだ。
ジミ・ヘンドリックスが描かれた白いエレキギターを手に、エレキベース、ドラム、エレキギター、アコースティックギターの伴奏で、歌い弾き。
まずはソロ時代の曲、97年のアルバムからのヒット曲「カンデーラ」に始まり、95年の「アイ、ケ・グスティート・パ・ミ・オレハ」と続き、ビートルズの「カム・トゥギャザー」をインストゥルメンタルで挟んだら、次はパタ・ネグラ時代の曲で「ブルース・デ・ニーニョ」。スティービー・ワンダーやBBキングを演奏する。
ゲストのホセリート・ソトがライ・エレディアに捧げる曲を歌い、「ルナティコ」、「ブルース・デ・ラ・フロンテーラ」「リンド・ガティート」などを演奏。
まだ14歳!という孫娘アントニアが登場し、スティングやエイミー・ワインハウスを歌う。音程いいし、まだ子供っぽいところもあるけど、将来有望!それに美女!
ソロ時代の「オイ・ノ・エストイ・パ・ナディエ」へ。

フラメンコのセクションは、子供の頃からの仲間、亡くなったラファエル・エル・エレクトリコに捧げ、歌のギジェルモ・マンサノ、ギターのカラカフェも登場。トロンボ、ボボーテとエレクトリコ風のブレリアを踊りつぎ、ぺぺ・トーレスはいったん袖に引っ込んでソレア。これがまたすごかった。脂が乗っている、というのか、アイローサ、昔気質のフラメンコの匂いもプンプンするけど、緩急のつけ方もうまいし、回転とかもすごいし、オレ!でございます。一回目は早く、二回目はゆっくり目に回った回転が特に私のツボでございました。

最後は「カマロン」そして「ボジャレ」。
公演で歌ったどの曲も、セビージャで8〜90年代に青春した人のサントラみたいなもので、いやあ、私も歌い続けておりました。

いやあ、楽しかった。終演は23時を過ぎていたけれど、もう一回見たいなあ。


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