2017年3月10日金曜日

ヘレスのフェスティバル パストーラ・ガルバン「ミラメ」

最初は今回は見るつもりがなかった。ビエナルで見たし〜と思っていたのだが、記者会見で「ビエナルの時とは変わった」と言われ、急遽劇場へ。

アラブ風のルンバで、フリンジのいっぱいついた衣装で体を揺らしているパストーラが浮かび上がる。と、、その衣装が飛び去って花柄ミニスカートの衣装に。
Javier Fergo para Festival de Jerez
 意表をついたオープニングはそのまま。客席に背中を向けたフアン・レケーナのギターソロが、ロンデーニャからタランタとなりタラントになって、ぺっちゃんこのかかとのない靴でパストーラが踊るというのも同じ。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 それがかかとのある靴に変えての、ファルーカ、ソレア・ポル・ブレリア。
ファルーカは「ガルバニカ」かな。アコーデオンの伴奏も
Javier Fergo para Festival de Jerez
 アコーデオン奏者がフランス語風に紹介し、金色のスーツのヘロモ・セグーラが、「パリは好きだけどウエルバの方がもっと好き」とファンダンゴ・デ・ウエルバを五つ。
パストーラの代表作「フランセサ」から、ラベルのボレロとシャンソンの名曲「水に流して」とフランス国歌が錯綜する曲で赤いバタ・デ・コーラで踊る。

Javier Fergo para Festival de Jerez

Javier Fergo para Festival de Jerez
そこから「イデンティダーデス」でのカスタネットのシギリージャ、ローリ・フローレスへのオマージュでの曲だが、彼女のちょっと丸めた背を真似してる。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 パージカッション(ホセ・カラスコ)とギターのソロがちょっとあって、ホセ・エル・フランセスの「フエラ・デ・ミ」やニーニャ・パストーリの「エル・ポルトゥゲス」など、90年代に流行った、スペインでは非常にポピュラーなルンバ/タンゴをヘロモが歌う。これは彼女の人生のサウンドトラックということなのかな。

そして再び「フランセサ」。
女性歌手がアンヘリータ・モントージャ、ラ・タナから、アリシア・ヒルとアナ・デ・ロス・レジェスに変わったのだが、これは吉と出たようだ。
特にアナがいい。この三人で歌い踊る場面もいい味を出している。
Javier Fergo para Festival de Jerez
この衣装がパツンパツンのパンツからサロペットに変わったのは良かったね。
この場面が彼女の、チスパ、火花のような、熱血鉄火肌フラメンコが感じられるかもしれない。生き生きしてる。
Javier Fergo para Festival de Jerez
 最後は、最初に飛んで行ったフリンジの衣装で、作品「パストーラ」の最初のトリアーナのタンゴをブレリアで。
Javier Fergo para Festival de Jerez
うんうん。あんまり変わっていないのだけど、少し整理されてわかりやすくなったかな。
でも、パストーラの作品をみつづてこなかった人は混乱するかも。

ビデオはこちら

こちらはディアリオ・デ・ヘレスのビデオ。三人の歌い踊るところやファルーカなども入ってますよ〜

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