カハソル財団主催のフエベス・フラメンコが今年も開催中。
3月14日セビージャのカハソル文化センター、
ホアキン・トゥリーナ・ホールで行われたのは
「ダンサ 220V」
ラファエル・エステベス、バレリアーノ・パーニョのコンビと
コンテンポラリーダンサーのアントニオ・ルス
エレクトリック・ミュージックのアルトマティコ。
カンタオーラ、サンドラ・カラスコ。
この5人がほとんどインプロで行っているのがこの公演。
といっても全体の構成は決まっていて
シギリージャ、ロマンセ、トナ、サエタ、とすすんでいくのですが
そのサエタもアロスノの古いサエタだったり
トナもプエブラ・デ・グスマンのお祭りのときのものだったり
Macによるエレクトリックなリズムだったり
サンドラ美しい声によるカンテソロだったり
で、通常のフラメンコ公演とは全く違う。
音に反応して動く身体。
音をきいて動く身体。
動きに反応して動く。
それぞれがそれぞれの言語でそれぞれの物語を語る。
アントニオのコンテンポラリー
バレリアーノのスペイン舞踊
ラファエルのフラメンコ
アントニオが踊り始めたのはフラメンコからだったりするように
おたがいがおたがいの言語を知っており
まったくちがう言葉ではない。
舞踊という共通語にアクセントがつくという感じくらい?
それぞれの動きが共鳴していく
規則から解き放れたフラメンコ
自由を謳歌する
ある意味最も純粋
ところで。
リヨン・オペラ座バレエ団やスペイン国立ダンスカンパニーで活躍したアントニオ・ルスの
コンテンポラリーならではの自在な動きをみていて思った。
フラメンコで通常のフラメンコ舞踊と違う動きをすると
すぐコンテンポラリーだというけど
本物のコンテンポラリーとはやっぱりちがう。
コンテンポラリー的な動きとはいえても
コンテンポラリーとは絶対いえない。
様々なアーティストが自らの表現をさがすうち
コンテンポラリー的なものに自分を託す場合もあるけど
形だけでなくああいった身体の使い方をつかっても面白いかもしれない。
(あ、ダニエル・ドーニャとか、わりとそうかもしれない?)
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