ヘレスからも程近い、美しい景観で知られる坂の街アルコス・デ・ラ・フロンテーラ出身、マルコ・フローレスは、フラメンコの起源を民謡やポピュラーソング、また南米に求め、それをテーマにし、スペインや南米の民謡や歌謡曲などをたくさん盛り込んで踊るという作品。マルコはアントニオ・エル・ピパにも似た、ヘレスのおばあさまたちのブレリアを思い起こさせるような女性的なブラソ(ミゲル・アンヘル・エレディアもその系統)が印象的な踊り手。マヌエル・リニャンのバタ・デ・コーラじゃないけれど、フラメンコにおける男性舞踊、女性舞踊のボーダーレス化は進んでいるから、今はそれを自然に受け止めてきている人も多いだろうけど。私は古い世代なのか、気になっちゃう方。また上体をちょっと前倒しにしてお尻が出るような姿勢も好きじゃない。最近結構見ますが、あれ、なんでなんでしょう。
さて作品。踊り手は彼一人。歌い手にヘレスの若手、マヌエル・デ・ラ・ニナ、エンリケ・レマチェとチェロ・パントーハ、ギターにホセ・トマス。ヘレスの面々が出ていることもあってか、地元ヘレスのフラメンコな人たちもいつもより多く客席にいたようだ。
トリージャ的な、畑で牛や馬と仕事をしていた世界を、チェロが牛や馬、鶏を呼ぶ声を出すことなどにより描くところから始まって、
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
場面はカーニバルへ
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
その後もマルコは鳥になって
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
グアヒーラを踊ったり、
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
黄金郷、南米に渡って、
キラキラ光るジャケットでソレアを踊ったり
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
メキシコ風?ポンチョを纏ったり
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
フラメンコの起源、といっても、イメージを並べたという感じ。袖からの灯りを上手に使った照明の美しさ、特にソレアでバックが黒、衣装も黒なのに、埋もれず綺麗に見せたシーンが印象に残ります。
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