ペドロ・バラガンのデビューアルバム『チニータス』発表記念コンサート。
繊細で 独創的なリサイタルでありました。
最初に女優インマ・ラ・ブルハが、彼という人となりを、知り合った経緯から共演してのエピソードなどを芝居ぽく語る。その来歴ではなく、あくまでも彼女が直接見知ったことを語るのが新鮮。
始まったコンサートはかつてないほどオリジナリティあふれるものでした。
繊細な美しい音。でもそれだけではない。
ギターという楽器を熟知してさまざまな音で作っていく世界。
自分を、自分の世界をしっかりと持っていて、それに沿って回っていく感じ。
視覚的で、揺れるバタが見えるようなモチーフがあったり、街の喧騒が垣間見えるような瞬間があったり。
一本の映画をみた、という感じ。
最初の紹介で、映画好きだといっていたせいもあるかもしれないけれど、どこか映画音楽のようでもある。
強烈な個性、というのではないけれど、静かに体に染みていくような、そんなギターでありました。
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