2018年11月3日土曜日

井上圭子スペイン舞踊教室エストゥディオ・ラミジェーテ第5回発表会

ひょっとすると初めてかもしれない、発表会を見たのは。
お昼の西日暮里アルハムブラは満員御礼。

小松原舞踊団で活躍した井上圭子は、フラメンコだけでなく、クラシコ・エスパニョールもこなすスペイン舞踊家だ。その、かたちの美しさで抜きんでている。


生徒とデュオで踊ったオープニングのクラシコ・エスパニョール、「バイレ・デ・ルイス・アロンソ」から、全員の挨拶の後での井上の小粋なガロティンまで、ギターソロを含め全11曲。
大きな家族のような一体感のある会だった。

一部だけでなく、二部のオープニングもカスタネットを使ったクラシコ(「ラ・ビダ・ブレベ」)である事や、フラメンコの伝統をきちんと伝えようとする、バタ・デ・コーラとマントンのアレグリアス、バタ・デ・コーラとアバニコのロメーラなどが、井上の志を感じさせる。群舞のシギリージャやファルーカ、アンダ・ハレオは、舞台作品のような構成で、井上の舞台経験の豊富さを思い出させる。

出演者は皆、綺麗にモーニョを結って、花飾りや飾り櫛をつけている。
モーニョの美しさは特筆もの。
セビージャ風のきちんとした装いは、それだけで踊りの格をあげる。
姿勢もいい。が、うつむき気味が長くなる人もいるのは残念。顔の位置は難しい。
表情も重要。
また動きに気持ちをつけていくのも大切。

最後に登場した井上のガロティン。
最初のブラソだけでノックアウトされるくらい美しい。
ドーニャ・ペルフェクタ。

大人数ではない、少数精鋭の教室だからこそ、先生の思いも直接伝わるのかもしれないね。







0 件のコメント:

コメントを投稿