2014年5月17日土曜日

さよなら アントニオ

パコ・デ・ルシアの兄で
パコのグループのギタリストだったアントニオ・サンチェスの父
アントニオ・サンチェスが5月17日3時に亡くなった。

1942年生まれだから72歳。

マリア、ラモンにつぐ、サンチェス家の次男は
フラメンコの道に進まず、
若くしてアルへシラスのホテルで働き始め
後、マドリードのホテル、アルカラに長くつとめていた。


アントニオと知り合ったのはマドリードのバル、カンデーラだったと思う。
モップを頭にのせて「ほら、ルベン」とか、
冗談ばかりいっているのがいかにもアンダルシア、カディスの人らしい。
 楽しいお酒だった。
パコのアランフェスの録音のためのライブにも
彼に切符をもらっていったんだよね。
ひったくりにあったときお金借りたこともあったよ。

それから幾歳月。
タブラオ、エル・フラメンコにでてた若いギタリスト、アントニオ・サンチェスが
彼の息子とわかってうれしかったのは何年前になるだろうか。
ここ数年はご無沙汰だったが
パコのマドリードでの通夜で
棺の前にたたずむ彼の憔悴し切った姿に心痛めた。

アルへシラスに来ていなかったので
その健康を心配していたのだが。

やすらかに。

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