ラファエラ・カラスコ!
Javier Fergo |
いったいなんていうバイラオーラなんだ!
新作
「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」
ほかのところに音楽と
でもまたまたみせてくれた。
マティルデ・コラル門下でマリオ・マジャ舞踊団で活躍。
伝統と革新に学び
自らのスタイルをつくりだしている彼女。
精密、緻密に紡ぎ出された振付けの、
その形の美しさ。
4人のバイラオールと
ミュージシャンともに
照明/舞台デザインのグロリア・モンテシノの力を得て
スタイリッシュで
驚きにみちた素晴らしい舞台をみせてくれたのだ。
オープニングは無伴奏で。
パンタロンにブーツ。
Javier Fergo |
そのブーツが青く浮かび上がり不思議な雰囲気。
靴をならし指をならし
コンパスを刻んで行く。
回転。静止。
フラメンコ!
この人のかたちの美しさはいつもながら天下一品だが
コンパスへの入り方にもうならされる。
音楽も何もいらない、
一人だけのフラメンコ。
そこへ歌い手アントニオ・カンポスが
ファンダンゴを歌って入る。
歌によって踊りも変わる。
続くブレリア。
前作でもつかったフレコ、フリンジの幕の後ろ
上手にフラメンコたち、
下手にカメラータ・フラメンコ・プロジェクト。
フラメンコ、ジャズ、タンゴ、クラシックなど
分野の違うミュージシャンたち、
ピアノ、ベース、チェロ、フルート/サックス、パーカッションのグループだ。
4人のバイラオールたち
同じ振付けで踊っていて決め所もぴたっとあっていながら
それぞれの個性がみえる。
次々に繰り出す超絶技。
カーノのギターが奏でるロンデーニャを彩る
ラファエラの黒のバタ・デ・コーラ。
Javier Fergo |
サックスと背中合わせで踊る
バイラオールとのデュオ
そして4人のサパテアード。
4人が一体となった群舞の美しさ。
シンクロしていく動きの美しさ。
Javier Fergo |
ピアノとバイラオールとのデュオは
緑色に光る台をバックに映画をみてるような雰囲気。
ヘスース・トーレスのギターでのファルーカは
ラファエラに次々と男たちがからんでいく構成。
コントラバスとバイラオールのデュオは
この日最も拍手をもらった場面だったかもしれない。
岡田昌巳公演で来日しているダビ・コリア。
国立バレエ出身のこの人の動きの、姿形の美しさ。
ディズニーランドのエレクトリックパレードのような
光る靴でのタンギージョ。
シギリージャのリズムでの
飛翔感のある音楽で踊るラファエラ。
同じリズムでもカンテが入ってシギリージャになると
踊りもかわる。
Javier Fergo |
最後は全員が舞台にそろい語り始める。
マイクなしだしわかりづらいが、
みんないろいろいうけどさ、結局はこれだよね、的な感じか。
そうなんです。
結局はこれ。
いい音楽、いい踊り、いい舞台。
フラメンコであるとかないとか
考えたりつぶやいたりしている間に
楽しんだ方が勝ち。
フラメンコは一人でもフラメンコだし
リズムはメロディによって変幻していく
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