ビエナルで最優秀作品に選ばれた
ロサリオ・トレドの
「アレルヤ・エロティカ」
元となっているのはロルカの戯曲
「ドン・ペルリンプリンがお庭でベリサを愛する話」で
老年の亭主ペルリンプリンが歌い手ホセ・バレンシア
奔放な若い妻ベリサがロサリオ・トレド
そしてギターにダニ・メンデスと、
3人のフラメンコたちが
演じている。
なぜか会場はビジャマルタ劇場ではなく
サラ・パウルでの公演。
大掛かりな舞台装置もあるのに
全部あの舞台に乗りきるんだろうかと心配しながらでかけていくと
満員で、予備の椅子までだしていた。
装置も無事舞台におさまっていたけれど
いささか窮屈そう。
タラント、アレグリアス、ソレア…
極上のフラメンコに彩られ物語はすすんでいく。
ロサリオのベリサはビエナルのときより
よりセクシーで奔放で
あでやかではなやかで
この世の春、自由を謳歌している感じ。
それに対して不器用で
一人からまわりしてしまうドン・ペルリンプリンのホセは
髪に白い粉をかけ白髪に変身し
歌で、コンパスで、動作で表現。
Javier Fergo |
Javier Fergo |
Javier Fergo ドン・ペルリンプリンを失って その大きさに気付き 物狂いのようになるベリサ |
Javier Fergo |
Javier Fergo |
ビエナルで観たときはそのマーケットがわからない、
などと思っていましたが
これはフラメンコとしても芝居としてもみることができるのですね。
どちらの観客にもアピールできる。
そしてフラメンコと演劇、
その二つの要素がとけあい方の完成度が高いんですね。
そうなるためには演出の力もそうだし、
ロサリオとホセの芝居っ気というか、演技力も大きいし、
また3人のフラメンコ力の高さも大きいだろう。
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