2011年12月17日土曜日

モライートに捧げる 二日目


モライートに捧げるマドリードのコンサート2日目も1日目同様、
オランダのビエナルによるモライートのドキュメンタリーの上映からはじまった。
在りし日のモラオ。モラオを語る仲間たち。
モラオの姿をバックにコンサートがはじまる。

トップバッターはディエゴ・デ・モラオ。
ルキ・ロサーダのカホンとブレリア。
低音がいいね。
ヘレスの響きだね。

続くはモラオのギターで最も多く歌い続けてきたホセ・メルセ。
ディエゴ・デ・モラオの伴奏でソレア。
ヒットチャートにおどりでて以降の
ほとんど全ての公演でモラオのギターで歌ってきた彼だけに
その不在は重くのしかかってくることだろう。
モラオの名前を歌い込み
泣かせる。
ブレリアではグレゴリオ、ラファ、チチャロも登場。
ディエゴが弾く父のファルセータ。
若くして亡くなったルイス・デ・ラ・ピカのレトラ。
今頃、皆でむこうでフィエスタ三昧なんだろうか。


ピティンゴ
足の負傷をおして出演したモンセ・コルテス。
トマティートも2曲。
トマテとモラオといっしょに弾いて遊んでたマドリのホテル。
あれはいつのことだったろう。
絶対一緒に何かやんなきゃ
っていっていたんだよね。

マヌエル・パリージャ伴奏の
白いスーツのエル・トルタ。
フアン・ディエゴ伴奏の
フェルナンド・デ・ラ・モレーナ。

ペペ・アビチュエラの深い音が響くソレア
白いギターのホセミ・カルモナはタンゴを。

カルメン・リナーレスはサルバドール・グティエレスの伴奏で
マラゲーニャからロンデーニャへ。
何度か彼女の伴奏もしたよね。


ヘレスの、フラメンコ・ポップのデュオ、ナバヒータ・プラテアは
そのヒット曲「フリオ・シン・ティ」を。
「これで戻らなけりゃなんだけど」といいながらもう1曲。

そしてディエゴ・エル・シガーラ。
この、そしてヘレスで開催された3つのオメナへの仕掛人。
長年の伴奏者ディエゴ・デ・モラオ。

モラオの未亡人フアナ。長男ディエゴ、二男マヌエル、そして長女テレサ、
息子たちの奥さん、こどもが舞台に上がる。

最後は昨日とおなじくブレリア。
ペペ・デ・ラ・ホアキーナがうたいはじめ
キニが引き継ぎ
エンリケ・エル・サンボへ。
歌い手が踊りおばあさんたちが踊り…

誰もいなくなった舞台にディエゴ・デ・モラオがもう一度戻ってきて
「ありがとう」
出演してくれたアルティスタ。マドリだけでなくモラオの地元へレスなど各地からかけつけた観客たち。舞台をつくってくれたみんなに。
「僕の父のためにありがとう」

いやありがとうをいいたいのはこっちの方だ
ありがとうを言うのはこっちの方だ。
最高のアルテをくれた君の父に。
そしてそれを受け継ぎ伝えていく君たちに。
ありがとう。

0 件のコメント:

コメントを投稿