2020年12月13日日曜日

フアン・パリージャ逝く

ヘレスのギタリスト、フアン・パリージャが亡くなったそうです。

1943年生まれなので77歳。数日前にコロナで入院したそうですが、12日早朝に亡くなったとのこと。朝、Facebookで知りました。

本名フアン・フェルナンデス・モリーナ。父は踊りに定評があったギタリスト、ティオ・パリージャ(1904〜1980)。弟はギタリスト、パリージャ・デ・ヘレス (1945〜2007)、踊り手アナ・パリージャ(1953〜2004)。息子マヌエル(1967)はギタリスト、フアン(1968)はフルート奏者、ベルナルド(1969)はバイオリン奏者と、フラメンコ一家。
テレモートやボリーコ、セルニータらヘレスを代表する歌い手たちや、故マヌエル・モリーナも親戚という、フラメンコの中のフラメンコ。奥さんの兄弟たちも歌い手です。


フアン自身もアントニオ・マイレーナやテレモートら名手たちの伴奏を数多くやってきました。


1992年セビージャ万博アンダルシア館で



ヘレス初の?タブラオ、ラガー・デ・ティオ・パリージャを開き、多くの若手たちのキャリアを後押しをしたという功績も。
ラガーを開く前だったかな、サンティアゴ街で小さなバルをやっていたこともありました。あそこで初めて、まだ魚屋だったルイス・エル・サンボを聴いたなあ。

もう数年前から舞台に立つことはなかったけれど、ヘレスらしいギターを聴かせてくれる、古き良き時代を知る重鎮の、思いがけない別れに、ヘレスのアルティスタはもちろん、世界中のフラメンコたちが追悼の辞をソーシャルメディアに寄せています。
ご冥福を祈ります。

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