2015年12月31日木曜日

ゆく年くる年

サジャーゴにはじまり、ファラオナ、カルロス・エレディア、マヌエル・モリーナ、パコ・ロメーロ、エル・バリ、ローリ・フローレス、アギラール・デ・ヘレス、アグヘータら、多くのアルティスタに別れを告げた2015年。
いつも訃報ばかり伝えているような気もするけれど、歴史に名を残すフラメンコたちも、生まれたときはそれとはわからないわけで。どうしたって誕生のニュースは伝えられない。
実際に交流のあったアルティスタが亡くなるのは、やはりショックだし、哀しいけれど、長い間生きているということは、知り合う人も多く、その知り合いの死にあうことも多い訳で。諸行無常でございます。

一日一日を一生懸命楽しく笑顔で生きていこう、とまた思う年の瀬。つまりつまった大晦日。
12時の時報にあわせて12粒のぶどうを食べて、スペイン風にくる年の幸運を祈ります。
健康、愛、自由。
世界中のみんなが一日に一回は幸せを感じることができますように。

今年もどうもありがとうございました。
2016年もまたどうぞよろしくお願いします。

2015年12月30日水曜日

芸術功労金章にブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴ

スペイン文化省がおくる芸術功労金章、メダージャ・デ・オロ・アル・メリト・エン・ラス・ベジャス・アルテスの2015年度の受賞者にフラメンコから、ブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴが選ばれた。





昨年のマノロ・サンルーカル、グイト、マリア・パヘスらに続く受章はめでたい限り。
なおこれまでのフラメンコ関係の受賞者には、アントニオ・マイレーナやグラン・アントニオ、パコ・デ・ルシア、アントニオ・ガデス、イスラエル・ガルバンらもいる。

2015年12月29日火曜日

スペイン北部のフラメンコ

毎年恒例、スペイン北部でのフラメンコ公演シリーズが来年も1月から始まります。
アルヘンティーナ、ロシオ・マルケスの若手カンタオーラたち、ヘレスのベテラン、ルイス・デ・サンボ、かつては舞踊伴奏もよくしていたグアディアナ、知る人ぞ知るネネ・デ・サンタフェ、パコ・デ・ルシアのグループで活躍したダビ・デ・ハコバと歌中心だが、踊りもイスラエル・ガルバンが登場と充実のプログラム。
オーガナイズしているのはその昔、カサ・パタスのフラメンコをはじめたアントニオ・ベナマルゴ。
寒い北部スペインもフラメンコの熱であつくなる?


◆スペイン北部のフラメンコ
1/14(木)21時
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/25(木)21時
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/21(木)21時「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ログローニョ ブレトン劇場
1/28(木)21時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/11(木)21時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/10(木)21時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/7(木)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ログローニョ ブレトン劇場サロン・デ・コルムナ
[問]www.teatrobreton.org

1/15(金)20時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/26(金)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/23(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]バラカルド バラカルド劇場
1/29(金)23時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/12(金)23時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/11(金)23時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス4/8(金)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]バラカルド バラカルド劇場サロンII
[問]http://www.aytoburgos.es

1/16(土)22時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/20(土)22時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/30(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
[問]http://www.aytoburgos.es

1/23(土)22時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/6(土)22時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/5(土)22時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
3/19(土)22時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ブルゴス カピージャ・デ・ムシカ・デ・ラス・ベルナルダス
[問]http://www.aytoburgos.es

1/30(土)20時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/13(土)20時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
2/27(土)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
3/12(土)20時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/9(土)20時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ビトリア エゴアルデ市民センター
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

6/3(金)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ビトリア プリンシパル劇場
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

2015年12月25日金曜日

アグヘータ死す

25日午後1時、歌い手マヌエル・アグヘータが癌のため、ヘレスの病院で亡くなったそうです。


 本名マヌエル・デ・ロス・サントス・パストール。
1939年かディス県ロタの生まれというが、1936年ヘレス生まれともいう。
実際問題、書類が残っていないとは本人の弁。


父アグヘータ・エル・ビエホ、 息子アントニオ、娘ドローレスも歌い手で
弟たち、ルイスや故フアンらもセミプロの歌い手。
黒い音といわれる、マヌエル・トーレの流派を受け継ぐといわれ、 シギリージャ、マルティネーテ、ファンダンゴを得意とした。
70年代はじめにマドリードで録音し、77年にはヘレスのフラメンコ学会のプレミオ・ナショナルを受賞。その後も多くの録音を行っている。
上にあげたカルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」のほか、ドミニク・アベル監督が彼を描いたドキュメンタリー「アグヘータ、カンタオール」がある。

もう20年以上前になるだろうか。
ある夏、ヘレスの町のまんなかで、すっくと立っていた彼をみかけた。
真夏なのにもかかわらずウールの背広でびしっときめていた。
近寄り難い迫力。
無頼派で、舞台からギタリストや観客を叱りつけたりする。
野獣などともいわれたが、実は全て計算ずくだったのではないか、という気もする。

もうずいぶん前のインタビューで「カンタオールは二人しか残っていない、チョコラーテと俺だ」といっていた彼。彼の持論からするとフラメンコは今日終わったことになる。
何度も劇場やフェスティバルで聴いたけど、私はその一番すごいものをみることはできなかった。残念。
ただ唯一無比の歌い手だったことはたしかだ。彼のような歌い手は出てこないだろう。

合掌。

空の上からか、か、かと笑っているような気がする。












2015年12月24日木曜日

フラメンコ・ビエネ・デル・スール2016

 アンダルシア州フラメンコ機関主催のフラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スールの来年のプログラムは以下の通り。どの公演も、セビージャ、グラナダ、マラガの、アンダルシア州立の劇場で行われ、以前のようなコルドバやハエンでの公演はない。
セビージャやグラナダでの公演は通年通りだが、 マラガの公演のみこどもむけのものばかり集めたのはなにか意味があるのかな。



◆フラメンコ・ビエネ・デル・スール
2/15(月)「ラ・テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
2/22(月)
[出]〈g〉アントニオ・レイ、ゲスト〈b〉ヘマ・モネオ
3/7(月)「ガジャルディア」
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ
3/14(月)「パシオン」
[出]〈c〉イネス・バカン、ドローレス・アグヘータ、マリア・ペーニャ、〈g〉アントニオ・モジャ、ゲスト〈b〉カルメン・レデスマ  
4/4(月)「ソロス」
[出]〈c〉ダビ・カルピオ、〈g〉マヌエル・バレンシア、〈ウッドベース〉パブロ・マルティン、ゲスト〈b〉マヌエル・リニャン
4/11(月)「デ・ラ・ミスマ・サングレ」
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、ガブエリエル・デ・トマサ
4/18(月)「バロン・イ・ラ・ムシカ」
[出]〈b〉ハビエル・バロン
4/25(月)「エル・ソニード・デ・ミ・リベルタ」
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン、ゲスト〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/9(月)「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ゲスト〈b〉アナ・モラーレス
[場]グラナダ アランブラ劇場

2/23(火)「マラガ・ラ・カンタオーラ」
[出]〈c〉ラ・カニェータ、カンカニージャ・デ・マルベージャ
3/8(火)「リベルティノ」
[出]〈b〉マルコ・バルガス、クロエ・ブルーレ
3/15(火)「ミ・ギターラ」
[出]〈g〉ニーニョ・デ・プーラ、ゲスト〈c〉マリア・ホセ・ペレス
4/5(火)「ミ・エスケマ・デル・バイレ・ホンド」
[出]〈b〉ペパ・モンテス、〈g〉リカルド・ミーニョ
4/19(火)「カイヘレ」
[出]〈c〉フアン・ビジャール、マカニータ、エセキエル・ベニテス、マイ・フェルナンデス
4/26(火)「ソニオス・ネグロス」
[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ
5/10(火)「トウチェ」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/17(火)「コンセンティード」
[出]〈c〉マリア・トレド
5/24(火)「カニャドゥ」
[出]〈c〉フアナ・ラ・トバラ、〈g〉ペドロ・シエラ、ゲスト〈b〉ルイサ・パリシオ
[場]セビージャ セントラル劇場

4/1(金)「ブレーメンの音楽隊」
[出]ブオー・イ・マラビージャス
4/8(金)「エル・ドゥエンデ・デ・ロス・センティードス」
[出]〈b〉ホセ・ガラン舞踊団
4/15(金)「ラ・ブエルタ・アル・ムンド・ア・コンパス」
[出]〈b〉アナベル・ベローソ舞踊団
4/22(金)「フラメンコランド」
[出]〈c〉ラウラ・ビタル
4/29(金)「ガラIAJ」
[場]マラガ カノバ劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/cultura/iaf

2015年12月18日金曜日

ファルキート

スペインに帰国した翌日、ファルキートの公演へ。
セビージャはマエストランサ劇場で2日間。満員の観客を堪能させてくれた。
いやあ、これは文句のいいようがないだろう。
ファルキート、ファルー、カルペータ、バルージョ、アフリカ、ポリート。
ファルーコ一家がそろいぶみ。
祖父ファルーコが築いたスタイルを継承しながらもそれぞれに個性的。

客席に入るとビデオでの楽屋風景が上映されている。
ドキュメンタリータッチで中継のようにみせるのだが、もちろん中継ではななく構成されたもの。でも試みとしては面白い。
ファルキートとファルーによるシギリージャ。
二人で同じ振りを踊るとそれぞれの個性がより際立つ。
ファルーのブラソの男性的な美しさ。ファルキートのバイラオールならでは歩き方。
伝統をきちんと身に付けている。
なおビデオは曲と曲の間をつなぐように昔の、幼い頃のファルキートやファルーの姿をも映し出し、生でそれをみていた身にはサウダージ、うるうるするほどなつかしい。
ブレリア。ブレリア。ブレリア。
もう立派な青年となったカルペータのアレグリアス。
ファルキートのブレリア。これがすごかった。ぞわっとくる感じ。なんだろう。
このファミリーはそれぞれにいいんあけどこの人はやはり別格。
バルージョのタラントは短い上着にコルドベスという古風な衣装で。
ファルーと従姉妹のアフリカによるグアヒーラ。母ピラールがやっていたあのグアヒーラ。
ファルーの男伊達。最後は ホタ・マドリレーニャというのもマドリ生まれの祖父ゆえ?
そしてファルキートのソレア。


祖父ファルーコのエスクエラ、流派を受け継ぎ、発展させていく世代の素晴らしさ。
ファルキートの踊り手としての素晴らしさ。ファルーのファルーコ一家ならではの持ち味。
同じ流派を受け継ぎながら、それぞれの個性が花開く。


フィナーレでちょっと踊ってみせたトロンボのすごさ。
ファルーコに学んだ彼の実力。
ファルーコのスタイルは、孫に曾孫にと受け継がれていく。
アンコールでちょっと踊ったファルキートの息子のかわいさ。
フラメンコは死なない。


フィナーレのビデオはこちら

2015年12月14日月曜日

ヘレスのフェスティバル非公認クルシージョ2/セントロ・バイレ・ヘレス

ヘレスのフェスティバル開催時の舞踊クルシージョもうひとつ。
セビージャのベテラン、カルメリージャやヘレスを代表する舞踊家ホアキン・グリロら興味深いラインナップ。


◆セントロ・バイレ・ヘレス
2/20(土)~21(日)
[教]〈b〉カルメリージャ・モントージャ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ブレリアス」50ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]18時~19時「バストンの技術」40ユーロ
2/22(月)~26(金)
[教]〈b〉マヌエラ・リオス
[内容]10時45分~12時15分中級「アレグリアス」150ユーロ、12時30分~14時中上級「マントンのカーニャ」150ユーロ
[教]〈b〉ロシオ・マリン
[内容]9時30分~10時30分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、10時30分~11時30分初級「ヘレスのブレリア」80ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時~13時30分初級「ティエントス、タンゴス」150ユーロ
2/27(土)、28(日)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ヘレスのブレリア」50ユーロ
2/29(月)~3/4(金)
[教]〈b〉ピラール・オガージャ
[内容]10時~11時30分中級「ソレア・ポル・ブレリア」150ユーロ、11時45分~12時45分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、13時~14時30分中上級「シギリージャ」150ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]10時30分~12時初級「技術と振付」150ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時30分~13時30分初級「ヘレスのブレリアス」80ユーロ
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ セントロ・バイレ・ヘレス
[問]www.academiadebailejerez.com

2015年12月13日日曜日

ヘレスのフェスティバル非公認クルシージョ1/チキ・デ・ヘレス

ヘレスのフェスティバル公式クルシージョは満員となったクラスも多いが、外部の主催によるクルシージョも行われているのでこちらに参加というのもありだろう。
ただし、フェスティバルの入場券などは含まれないので注意。

◆クルシージョ/チキ・デ・ヘレス
2/20(土)~25(木)
[教]〈b〉マリア・ホセ・レオン
[内容]9時30分~10時30分初級「タンゴス」120ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]10時30分~12時中級「バストンのシギリージャ」170ユーロ、12時~13時3「ヘレスのブレリア」100ユーロ
[教]〈b〉ラ・ルピ
[内容]13時30分~14時30分初中級「アバニコのグアヒーラ」170ユーロ、14時30分~16時中上級「タラントス」170ユーロ
[教]〈b〉フアン・ポルビージョ
[内容]16時~17時30分初級「タンゴス」170ユーロ、17時30分~19時中級「ソレア・ポル・ブレリア」
2/21(日)~23(火)
[教]〈b〉ホセ・マヌエル・アルバレス
[内容]10時~11時30分中級「タンゴス」85ユーロ、11時30分~13時上級「シギリージャ」85ユーロ
2/26(金)~28(日)
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]17時~18時初級「ヘレスのブレリアス」75ユーロ、18時~19時中級「ヘレスのブレリアス」
2/29(月)~3/5(土)
[教]〈b〉マリア・モレーノ
[内容]10時30分~11時30分中級「マントンのタンゴス」120ユーロ、11時30分~12時30分「バタ・デ・コーラのアレグリアス」120ユーロ
[教]〈b〉アルフォンソ・ロサ
[内容]12時30分~14時初中級「ティエントス」100ユーロ、14時~15時30分中上級「カンティーニャス」170ユーロ
[教]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[内容]15時30分~16時30分「ブレリアス」100ユーロ、
[教]〈b〉カルロス・カルボネル
[内容]16時30分~18時初中級「ファルーカ」170ユーロ、18時~19時30分中上級「バンベーラ」
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ エストゥディオ・チキ・デ・ヘレス
[問]http://www.chiquidejere.com

2015年12月12日土曜日

ヘレスのフェスティバルの公認クルシージョ2/IFIヘレス

ヘレスのフェスティバルのクルシージョは、フェスティバル主催のものだけではなく、外部主催によるフェスティバル公認クラスもある。今年はふたつあり、そのひとつが先日紹介したタジェール・フラメンコのギタークラスで、もうひとつがこのIFIヘレスによるクラス。
フラメンコ入門クラスやギター、カンテのクラスと、フェスティバル主催の舞踊クラスとはまったくちがったラインナップであります。

◆IFIヘレス
●フラメンコ入門クラス
[教]〈b,compás〉マリア・ペーニャ、〈g, palmas〉ルイス・カラスコ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)16時〜17時40分
[料]各回225ユーロ
●入門クラス曲種をききわける
[教]〈c,g〉ルイス・デ・パコーテ
[内容]第1回2/21(日)〜25(土)、第2回3/1(火)〜5(土)16時〜17時30分
[料]各回195ユーロ
●パリージャのギター
[教]〈g〉マヌエル・パリージャ+ゲスト〈c〉ゴルド・デ・ヘレス、ルイス・デ・パコーテ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス、
[内容]第1回2/23(火)〜26(日)第2回3/2(水)〜5(土)15時30分〜17時30分
[料]295ユーロ
●モラオのギター
[教]〈g〉ペペ・デル・モラオ+ゲスト〈c〉ゴルド・デ・ヘレス、ルイス・デ・パコーテ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス、
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)12時30分~14時30分
[料]295ユーロ
●伴奏ギター
[教]〈g〉ドミンゴ・ルビチ
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)15時45分~17時45分
[料]295ユーロ
●ヘレスのカンテ
[教]〈c〉エセキエル・ベニテス、マスタークラス〈c〉ダビ・ラゴス+ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)15時45分~18時
[料]295ユーロ
●ソニケーテ・デ・ヘレス
[教]〈c、g〉ルイス・カラスコ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]サンティアゴのコンパス、パルマとカホン第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)11時~13時
[料]295ユーロ
[場]へレス
[問]www.ifijerez.com

2015年12月11日金曜日

ビエナルのポスター発表



来年秋にセビージャで開催されるビエナルのポスターが発表された。
デザインはセビージャ出身の画家、リカルド・カデナス

9月9日から10月2日まで、セビージャ市内の各劇場などを主な舞台に開催予定だ。

2015年12月9日水曜日

ヘレスのフェスティバル公認クルシージョ1/タジェール・フラメンコのギタークラス

セビージャのフラメンコと語学の学校タジェール・フラメンコがヘレスのフェスティバル開催時にヘレスで、ギターのクラスをはじめて開講する。
ヘレスで長年フラメンコギターの教室を開き、多くのプロたちを育ててきたエル・カルボネーロや、セビージャのギタリスト、リト・エスピノサらが講師。
なお申し込みが6人以下だと中止になる。
詳細は公式ウエブで

◆タジェール・フラメンコのギターのクルシージョ/ヘレスのフェスティバル
2/22〜27
[教]〈g〉リト・エスピノサ+〈c〉アリシア・ヒル
[内容]11時〜12時30分「セビージャ風」カンテ伴奏 中上級 195ユーロ
[教]〈g〉マヌエル・ロサーノ“エル・カルボネーロ”
[内容]12時30分〜14時「ヘレスのギター」中級 165ユーロ
2/29〜3/5
[教]〈g〉マヌエル・ロサーノ“エル・カルボネーロ”
[内容]12時30分〜14時「ヘレスのカンテのためのギター」中上級 195ユーロ
[教]〈g〉ミッチェレ・イアッカリーノ
[内容]16時30分〜18時「今日のフラメンコギター」中級 165ユーロ
[場]ヘレス 
[問]http://www.tallerflamenco.com/es/guitarrajerez.html
※最低実施人数6名。以下だと中止

2015年12月4日金曜日

フラメンコ・モヌメンタル

マドリードのアトーチャ通りにあるモヌメンタル劇場。
この劇場でフラメンコ公演が行われる。
プロデュースはマドリード共同体のフラメンコ祭、スーマ・フラメンカの監督をつとめていたフアン・ベルドゥ。
よりすぐりのメンバーたちによる公演だ。


◆フラメンコ・モヌメンタル
12/12(土)20時30分
[出]〈c〉ホセ・メルセ(伴奏〈g〉アルフレド・ラゴス)、カルメン・リナーレス、〈g〉ヘラルド・ヌニェス、〈b〉ラ・モネータ
12/13(日)20時30分
[出]〈c〉マルティリオ(伴奏〈g〉ラウル・ロドリゲス)、ロシオ・マルケス(伴奏〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス)、フアン・バルデラマ(伴奏〈g〉ルイス・カルデリート)、アルカンヘル(伴奏〈g〉ダニ・デ・モロン)、トリオ・ベナベン/パルド/ディジェラルド
[場]マドリード モヌメンタル劇場
[問]http://summummusic.com/conciertos-monumental/

2015年12月3日木曜日

井口裕香里「プーロ」

新宿「エル・フラメンコ」の水曜日。井口裕香里ソロ・リサイタル「プーロ」
今年、イタリアはトリノでのフラメンコ舞踊コンクールで優勝し、カディスのペーニャ、ペルラ・デ・カディスの“アレグリアス”コンクールでも決勝に残った注目の存在。
私はイタリアのコンクール優勝の副賞である、セビージャのタブラオ、アレナル出演を観に行くはずが風邪でダウンし行けなかったので、これが初めて観る彼女の舞台だ。


黒いベールをかぶってのバタ・デ・コーラでのソレア。エル・フラメンコ出演中の二人の歌い手によるマルティネーテ(ここでフアン・カンタローテがカバーレスを歌っていたのがよかった!ラウール・レヴィアはラファエル・デ・ウトレーラみたいな声ですね)をはさんでマントンでのシギリージャ。
しっかりと技術を身につけている人だと思うし、バタやマントンの扱いなども、きちんと基本をおさえているので安心してみていられるのだが、そうなるとやはり観ているこちらも欲がでてくる。というわけで、以下、少々辛口になります。

ソレアもシギリージャもシリアス系で3拍子系。この2曲を並べるからにはそれぞれの曲の違いを表現しわけることが必要になると思うのだが、それができていたかどうか疑問。
より深刻な印象のあるシギリージャよりもソレアの方が暗い感じだったように思う。
一人で何曲も踊る場合、曲の演じ分けというのがどうしても必要になってくると思う。
また日本人には珍しく表情をつくって踊っており、それは彼女の個性であり魅力でもあるとは思うのだが、曲の最初から表情が過ぎると観ている私はさめてしま う。気持ちをつくって、それを顔にもだして、曲の中にはいっていくタイプなのかもしれないが、曲の構成、高揚とともに表情が出てくる方が、観客に取っては効果的なように思う。


10分の休憩をはさみ、タランタのギターソロ。マヌエル・カスティージャ、昔はくりんくりんの巻き毛だったよなあ、と感慨にふけながら聴く。ギターソロというとおしゃべりがはじまるのは残念。フラメンコ見慣れてない人には踊りがないときは休憩時間なのかしらん。

店の入り口でブレリアがはじまる。客席で踊る、という演出は楽しい。舞台に遠い人も近くでみることができるのはうれしいだろうし、街角での即興の一振りみたいで面白い。ただし、この店のかたちから、一カ所でやっているときはほかのところからみえないという点は残念だけど仕方ない。舞台に戻ってブレリア、タンゴ、そしてティエント。
首が前にでているのが気になる。アンドレス・マリンもそうだし、スペイン人でもいるんだけどね。たたずまいが美しい人なのでちょっと残念。


そして最後はチラシの写真でもつかっていた白(生成り)のバタ・デ・コーラでのアレグリアス。
コンクールでも踊り込んでいるということもあるのか、この日一番彼女の魅力がでていたように思う。明るい曲があうのかな?
ただし、マントンは、せっかく技術があるのだからもう少し、持ち重りのする、地も刺繍も厚い、フレコもきれいなものをつかった方がより美しくなると思う。タブラオだから小さめのものにした?
髪もきちんと整え、衣裳もきちんとした、いわゆるエスクエラ・デ・セビージャ、セビージャ派的な装いだから、もっと美しくなり、踊りにも重みがでてくるのではなかろうか。

もっているものも、積み重ねきたものも、方向性もいい彼女には、さらなる高みを目指してほしい。

2015年12月2日水曜日

チョロ「アビソ バイレ・デ・ヒタノス」初演


ウエルバ出身の踊り手、エル・チョロの新作がセビージャ郊外の劇場で初演される。
この作品のアイデア、振付は同郷の先輩、ラファエル・エステベス。
こちらもヘレスのフェスティバルでも上演予定だ。

◆アントニオ・モリーナ“エル・チョロ”「アビソ、バイレ・デ・ヒタノス」
12/2(水)21時
[出]〈b〉エル・チョロ、ヘマ・モネオ、〈c〉ペペ・デ・プーラ、モイ・デ・モロン、ヘスース・コルバチョ、〈g〉ヘスース・ゲレーロ、フアン・カンパージョ、〈perc〉パコ・ベガ
[場]セビージャ県サン・ホセ・デ・ラ・リンコナーダ 文化センター劇場
[問]http://www.flamencoheeren.com

2015年12月1日火曜日

ヘスース・カルモナの新作





元スペイン国立バレエ団のヘスース・カルモナの新作初演がマドリードで行われる。
なお、この作品はヘレスのフェスティバルでも上演予定だ。


◆ヘスース・カルモナ「インペトゥス」
12/1(火)20時30分
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ
[場]マドリード ヌエボ・アポロ劇場
[料]18ユーロ
[問]http://summummusic.com/jesus-carmona/