2014年12月4日木曜日

ヘレスのサンボンバ

クリスマスと言えばサンボンバ。
サンボンバは底を抜いた壷の上に革をはり
そこに通した棒を上下させることで摩擦音を出すスペイン独特の楽器。
 ビデオでみるとわかるかな?

ヘレスのビジャンシーコ(クリスマスソング)につきもののこの楽器から
クリスマスソングを歌う催しそのものもサンボンバとよばれるようになった。
もともとはヘレス独特のもので
セビージャでもビジャンシーコは歌うものの
その集いを
サンボンバとはよばなかったと思うのだが
最近ではこの名前が使われることもあるようだ。

ヘレスではもともとペーニャやファミリーで、
また近所の人たちとサンボンバをすることが多かったのだが
それが今では観光資源にもなっているし
舞台で披露されることも多い。

そのきっかけのひとつは
ヘレスの銀行、カハ・デ・ヘレスが二十数年に渡って出し続けた
ビジャンシーコのレコード。
パリージャをギタリストにマカニータやモノらが参加して
最初はヘレスで昔から歌われている
ポピュラーなものを録音していたのだが
 カディス県に伝わるロマンセをアレンジしたものなども加わり
レパートリーはどんどん増えた。
その歌詞をどんだけ知ってるかがサンボンバを楽しめるかどうかの鍵かも。
基本的にソロで歌うフラメンコとちがい
皆で一緒に歌うものだから。
 もちろんソロデ歌うこともありますけどね。
タンゴ・ルンバやブレリアのものもあり
踊りだすのも楽しい。

その昔 TBSラジオの取材でヘレスは
カジェ・ヌエバのフンカレスで録音したことがあったが
あのテープ、今もどこかにあるのだろうか。


サンボンバが今年もすでに
ヘレス中で開催されている。 

リストはこちら
毎日のようにどこかで開催されてるわけだが
一番多いのは13日だという。
あちこちはしごも可能。
入場無料のものもあればレストランでお客向けのものもあるし

5日のペーニャ・ラ・ブレリアのように
入場料代わりに1キロの食品を慈善食堂のためにもっていくというところもある。


フラメンコ好きにおすすめはやはりペーニャのサンボンバ。
ぜひ一度。



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