2011年11月13日日曜日

第1回フラメンコ国際会議

第1回フラメンコ国際会議が
11月10日から12日まで
セビージャで開催された。

ユネスコの世界無形遺産に認定されて1年。
フラメンコ白書をつくりあげるのだという。

事前に現状の問題点について問うアンケートがまわってきたりして
迎えた当日。
フアン・カルロス・ロメーロやマヌエラ・カラスコなど
アルティスタたちも顔をみせ
アンダルシア自治政府首相を迎えて開会式。

後、
まずはマティルデ・コラルとフォスフォリートが
これまでのフラメンコ人生を振り返り
今のフラメンコを語るビデオではじまった。
この二人は現代フラメンコの象徴的存在というかたちでの参加だ。

はじめてのギャラ
苦労そして栄光の日々。
フォスフォリートは
フラメンコを歌って日銭をかせいでいるときに
牢屋にぶち込まれたことすらあるそうだ。


 続いてペパ・モンテス、ヘラルド・ヌーニェス、
エバ・ジェルバブエナ、アルカンヘル、
マリア・デル・マル・モレーノ、アントニオ・コロネルと
フラメンコ・アーティストたちによる発言。
司会の、カナルスールのフラメンコ専門家マヌエル・クラオの
質問にこたえるかたちでつづいていく。
ペパが
「アルティスタたちが何人いるかもわからない」
といったのが印象に残る。
統計不足というのは
フラメンコ界全体にいえることだ。
午後は遺産/研究、文化産業、コミュニケーションの3つの部会にわかれ
話がつづく。
私がでかけたコミュニケーション部門では
ラジオの人気パーソナリティーのフアン・ルイス・カーノの
普及のためにうまくプロモーションをする
という話が面白い。
司会のフェリクス・グランデはすぐに
フラメンコを悲しみと結びつけるが
それは逆効果だとのこと。
その通りだよね。
まずは
「フラメンコは楽しい」
からだ

二日目は仕事で行けなかったが

三日目の批評家のテーブルにはかけつけた。
批評家といいながら、私は批評家ではない、という人が多く
う〜んな出来。
みんな勝手なこといってるだけのような。
まず批評とはなにか、なんのためにあるのか、
などを話すべきでは?

続くフェスティバル監督の集いでは
マドリードのスーマ・フラメンカのフアン・ベルドゥら
二人のスペイン国内フェスティバル監督と
フランス、アルゼンチンのフェスティバルの監督が壇上に並んだ。


フアン・ベルドゥの
「プログラムは自分の好みで決定。
30年間やってきているので
いいアルティスタは自然とわかる。
人気があるのはやっぱり踊り」
という発言にうなづいたり
フランス、モン・デ・マルサン祭監督サンドリーヌの
「純粋なフラメンコのみをプログラムする」
に?になったり。

食事をはさんで
結論。
うーん。
結局カオスだわね。

その後
アンドレス・マリンとカルメン・レデスマが踊り
3日にわたる会議は終了。
さてどんな白書ができあがることやら。







1 件のコメント:

  1. 興味深いですね。まとまりにくいとは思いますが、良い方向でオーガナイズされると嬉しいです。

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